DesertWind・ニュースレター October, 2022

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『信仰による歩み』(第二コリント5:1 – 10 )

LVJCC 牧師:鶴田健次

 

ところで、信仰の世界というのは、見たり、聞いたり、触れたりという、感覚で捕らえることを超越した世界です。ですから、どんなに頭で理解しようと思っても、理解できないところがあります。使徒パウロは、コリント人への手紙第一で、「この世は、自分の知恵によって神を認めるに至らなかった」と言っています。

しかし、そんな私たちでも、聖書を学ぶうちに霊の目が開かれて、今まで全く解らなかったことが解るようになります。それは本当に素晴らしい経験です。でも、それでも信仰の世界には私たちの理解を超える事柄があります。そんな時に、私たちが自分の考えに頼るか、それとも神の言葉に信頼するか、そこが信仰の分かれ目であり、神の御業を経験するかしないかの違いをもたらすのです。

① 信仰に基づく約束

第二コリント1:1-10には信仰によって歩む者への素晴らしい約束が記されています。この約束を知っているかどうかで私たちの生き方は変わります。まず1節には、「私たちの住まいである地上の幕屋がこわれても、神の下さる建物があることを、私たちは知っています。それは、人の手によらない、天にある永遠の家です」とあります。

パウロは、ここで、この地上での肉体と、復活したときに受け取る新しい体のことを語っています。「私たちの住まいである地上の幕屋」というのは、私たちの肉体のことです。また「神の下さる建物」というのは、やがて頂く復活の体のことです。つまり、信仰に生きる私たちは、たとえ死んで、魂の宿である肉体を失っても、やがて永遠に生きるための復活の体をいただくのです。そして、さらに2節から10節には驚くような約束が続きます。

パウロは、新しい天からの住まい、つまり復活の体を与えられることを強く願っていました。そして、その住まいが与えられる時に、この地上での行ないに従って、キリストが報いを与えられます。その事が携挙のあとで起こると言われているのです。

② 信仰によって歩むための条件

私たちが信仰によって歩むためには、幾つかの条件が必要です。まずその条件の第一は、神に対する従順です。神に従順でなければ信仰によって歩むことはできません。サウルは、神に選ばれてイスラエルの初代の王になりました。ところが彼は神に従順ではありませんでした。イスラエルがアマレクと戦ったとき、神の命令を守りませんでした。

そこで預言者サムエルは、この厳粛な言葉をサウルに伝えます。「あなたが主のことばを退けたので、主もあなたを王位から退けた。」(1サムエル15:23b)

20世紀を代表するドイツの神学者ボンヘッファーは、「神を信じる者だけが神に従順であり、神に従順である者だけが神を信じることができる」と言いました。神に対する従順は、信仰によって歩むための不可欠な要素です。

次に、信仰によって歩むための第二の条件は、聖書を学ぶことです。ローマ書 10:17を見ると、「信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです」と言われています。私たちは、聖書を学んでこそ、神を知り、神を信じ、信仰によって歩むことができるのです。

また信仰によって歩むためには、聖霊の導きが必要です。この世の事柄は、目で見、耳で聞いて知ることができますが、神の国の真理は、聖霊を通して見、聖霊を通して聞き、聖霊を通して悟るのです

③ 信仰による決断の大切さ

私たちが豊かな人生を送るには、信仰の決断が大切です。様子を見ながら自分の態度を決めるのではなく、最初から心を決めるということです。そうすれば、心に決めた通りの世界が開かれていくのです。サタンは「もっと状況を見なさい。もっと現実を見なさい。常識で判断しなさい」と誘惑してきます。しかし、私たちは信仰による決断をしなければなりません。

アブラハムは、独り子イサクを捧げるよう神様に言われた時、子孫を増やすと約束された神は、たとえイサクが死んでも彼を生き返らせて下さると信じてイサクを捧げる決断をし、モリヤの山に向かったのです。すると、そこに身代わりの生け贄になる雄羊が用意されていて、「主の山に備えあり」という、永遠に語り継がれる出来事を経験するのです。

エステルは何と言ったでしょうか。「死ななければならないのでしたら、死にます」と言いました。彼女はイスラエルのために死ぬ覚悟で王の前に出ました。その結果、王は彼女の願いを聞き、イスラエルの民は救われたのです。

今日においても、信仰によって勝利した人たちは、見える状況がどうであれ、信仰による決断を下すことのできた人たちです。私たちも御言葉の約束を信じ、見えるところによってではなく信仰によって歩む者でありたいと思います。

 



Desert Wind  2022年 10月号 案内・ニュース

9月22日の午前3時55分、動脈瘤の手術をされた厚澤兄が天に召されました。ご遺族の方々の上に主の慰めをお祈りします。

10月11日(日) 礼拝後、持ち寄りランチのあと日英合同役員会がありますので、役員の働きのためお祈りをお願い致します。

10月12日 礼拝後、婦人会の例会が持たれます

10月18日(日) は教会創立20周年記念礼拝と記念会、および昼食会が持たれます。開拓伝道によって建てられた私達の教会が神様の祝福を受けて、20周年を迎える事ができたことを皆さんと共に感謝しお祝い致しましょう。

 



『3年ぶりの日本里帰り

証し:バンクス香織

 

今年の6月22日から約5週間、3年ぶりに日本に帰国しました。コロナ禍のために日本への渡航に際し、出国72時間以内の陰性証明、指定アプリの登録、検閲手続き事前登録、質問表Webと誓約書の提出が必要でした。

一番頭を悩ませたのは、Covid-19テストを今まで一度も受けたことがなかったので、陰性証明を子供3人と私の全員がそろって準備できるかということでした。必要情報が欠けている場合は、搭乗拒否となると言われていたので、日本の入国手続きが終わるまで気が気ではありませんでした。

LAXから成田空港に到着し、検疫手続きがありましたが、指定アプリとパスポートを見せただけで終わりました。入国審査、荷物の受け取り、そして税関もスムーズに終わりゲートを抜け無事到着となりました。

今回の里帰りの目的は、子供たちと共に母や双子の姉に会いに行くことでした。主のお守りの中、そして夫の協力のもと、日本に帰れたことは本当に感謝でした。母は11年前に父が天に召された後、一人暮らしとなりましたが、いつも主が母を守り導いてくださっていることに感謝しています。

母は結婚を期に退職し、父の仕事の関係で引っ越しが多く、知らない土地で大変だったとは思いますが、私達が高校を卒業する頃まで専業主婦をして家庭を切り盛りし、私達を育ててくれました。

そんな母が11年前に、母の住む千葉県柏市を拠点に認知症の方やその家族を支援する『介護・認知症の家族と歩む会』という市民活動を始め、精力的に活動しています。また12年前に私達の教会で洗礼を受け、神様の御言葉を毎日学び、私達にも御言葉をシェアーして勇気づけたり、祈ってくれたりしました。イエス様が共にいてくださるので、父が召された後も強く地に足をつけて頑張っていられたのだと感謝しています。

そんな母に会いに日本に戻り、今回も色々な体験をさせてもらいましたが、特に印象深いことは、白馬の旅と生まれ故郷鹿児島への旅でした。白馬の旅は母のおすすめで、母のお知り合いの東邦大学名誉教授の二階堂先生が名所を案内してくださり大変感謝でした。そして泊まったロッジはほとんど貸し切り状態で、小川のせせらぎを聞きながら寝るという贅沢な経験で、自然の恵みを身体中に受けてきました。

実は、この旅行に行く5日前に私の体に異変が起きるということがありました。それは、初めて行った美容院で超音波トリートメントというものを髪にしてもらった後、数時間後にお腹に赤みと痒みを覚え、翌朝には身体中に発疹が出ていました。ひどい蕁麻疹と皮膚科の先生には言われましたが、その2日後、朝目覚めると、今度は首が全く動かず、自分の顔も正面にある鏡ですら見られないくらい首が右にも左にも上にも動かなくなってしまいました。

今でも原因不明ですが、車の少しの揺れやブレーキですら首に痛みを覚え、また布団に横になる時、頭を両手で支えて体を寝かせないと寝れないという、自分の中で前代未聞のことが起きていました。この時、私は悔い改めの祈りをし、癒しを求め、助け人を送ってくださるように祈りました。

幸いなことに知人がある治療家の方を紹介してくださり、白馬や鹿児島を旅行している間に日に日に首も動くようになっていき、日本を経つ頃には回復していました。主が祈りを聞いてくださり、首を元のように癒してくださり本当に感謝しています。

鹿児島旅行も特別で、下の娘たちにとって初めての鹿児島訪問でした。子供たちは大叔父さんからいとこまで沢山の親戚に会えて大喜びでした。お墓参りもさせてもらい子供達にとっても貴重な体験だったと思います。そのお墓の近くに位置する城山公園からの桜島の眺めは心があらわれました。

コロナ禍で、色々な規制のある時期に日本へ帰るのは躊躇しましたが、全てを主が整えてくださり、この旅を与えてくださったこと、そして日本旅行の旅の安全をお祈りしてくださった神の家族に心から感謝しています。

『あなたのなすべき事を主にゆだねよ、そうすれば、あなたのはかるところは必ず成る。』 箴言16章3節

 


編集室・気まま便り

昔カナダに住み始めた時に「嘘」についての日本と外国の見解の違いに気が付いた。

外国ではどんな理由があっても「嘘は悪」と見なされている。ところが日本では「嘘も方便」とかいう諺があるほど、本当の事を言うと相手を傷つけるという思いやりから、嘘をつくことはさほど悪いとはされてこなかった。

それが発展して、「本音と建て前」という日本独自の文化や習慣ができた。しかしどんな場合でも嘘はよくないとする社会では嘘をつくと、たとえそれが小さな事でも信用を無くすことになる。

私達クリスチャンは特に神様との正しい関係において、どんな時でも誰にでも、勇気を持って真実を語る事ができる、誠実で正直な存在でありたいものです。MN



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q 旧統一教会と政治家の癒着について知りたいです。

 

A 安倍元総理の殺害以降、実行犯の山上が安倍氏を殺害した動機が、安倍氏や自民党と親しかった旧統一教会に対する私怨だったことから始まり、「山上が、母親の資産を奪った旧統一教会を憎むのは当然だ」、「統一教会は極悪な宗教団体だ」、「そんな教団と親しかった安倍も自民党の政治家たちも極悪だ」というふうに、旧統一教会と自民党の政治家たちとの癒着の実態が表沙汰になり、統一教会はそこまで日本の政界に深く入り込んでいたのかと驚かれた方もおられるでしょう。

そもそも統一教会と安倍氏ら自民党とのつながりは安倍氏の祖父である岸信介の時からのもので、旧統一教会がどうやって政界に入り込み、何を目指したのかを知るには、岸家・安倍家3代との関係性に目を向ける必要があります。

敗戦後にA級戦犯として収監されていた岸信介は、復権を果たすと1957年に内閣総理大臣に就任します。一方、文鮮明は1954年に韓国で統一教会を設立し、1958年に日本で布教を始めます。

文鮮明は岸信介と盟友であり、6年後に宗教法人として認証されると、岸信介の自宅の隣に本部教会を移し、1968年には、反共産主義を掲げる政治組織「国際勝共連合」を設立、その活動を後押しした岸との絆をさらに深めていきます。

また岸は交流会や講演会などを行ない、岸内閣時代の首相公邸は統一教会本部として使用されたほどに両者は密接な関係を持っていました。それが勝共運動を飛躍させる大きなきっかけになったことは間違いありません。

岸が死去した後、岸を引き継いだのは、娘婿の安倍晋太郎(晋三氏の父)です。安倍晋太郎は、11回の当選を重ね、1987年に竹下登、宮澤喜一と3人で総裁選を争いますが、いわゆる「中曽根裁定」で竹下政権が誕生することになります。そのとき、晋太郎氏は、政治は数が力であることを思い知らされたと言います。

そんな晋太郎氏について語った文鮮明の言葉が残っています。「中曽根の背後を引き継ぐために、その直系になれるのは、安倍さんしかいませんでした。選挙の時、安倍さんの派閥の議席数は13しかなかったんです。それを88名まで、全部教育して育ててあげました。」 晋太郎氏は自民党幹事長として、勝共推進議員の集いに参加し続け、勝共連合の後押しを受け続けていきました。

晋太郎氏の後を継いだ晋三氏は、官房長官時代の2006年、関連団体の全国大会に祝電を送りました。その大会の司会者がその祝電を読む時、「岸信介元総理のお孫様でいらっしゃり、現内閣官房長官、衆議院議員の安倍晋三様より祝電を…」と紹介されたとのことです。

その年、晋三氏は一気に内閣総理大臣に上り詰め、その頃の戦略が書かれた教団関連団体の資料を見ると、信者の議員を100人立てることが目標に掲げられており、その中に安倍元総理を信者にするという目標も含まれていました。

安倍元総理は2021年9月に教団に対し、「朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」と挨拶を送っています。同教団は現在に至るまで、国際勝共連合等の関連団体を通じて、自民党等の保守政治家と密接な関係を保ち続けています。

政治家との密接な関係は、教団の宣伝に利用されており、統一教会系月刊誌『世界思想』では、安倍元総理の写真が過去複数回にわたり表紙に使われており、「霊感商法」の被害拡大に影響を与えてきたと言われています。



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