DesertWind・ニュースレター August, 2022
『キリストは神の栄光の輝き』(へブル1:1-3 )
LVJCC 牧師:鶴田健次
いつの時代でも、人は一生懸命に努力をし、追求しながら神を見出そうとします。しかし、聖書は最初に「神は語られた」と言っています。つまり、神からの語りかけに私たちが応答することが、本当の真理をつかむ道だと聖書は教えるのです。
神は、私たちに解かりやすいように、世界中の人々の中からユダヤ民族を選び、その歴史を通して、人間が罪人であり、いかに弱く、愚かな者であるかを教えられました。また、たくさんの預言者を通して、ご自分の計画を多くの部分に分け、いろいろな方法で語られました。
そして「終わりの時にイエス・キリストによって語られた」と1章2節に記されています。終わりの時に、神様はご自分が人となって来て下さり、直接、この世に語られたのです。それによってイエス・キリストによる救いが明らかにされ、すべての人に永遠の命の道が開かれたのです。
① 神は、預言者たちを通して語られた
神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して語られました。なぜ神は語られたのでしょうか。それはご自分を現すためです。神は、ご自分が語りたいことを預言者たちを通して語られました。それが旧約聖書です。旧約聖書39巻は、1500年という歳月をかけ、いろいろな人たちによって記されました。
第二ペテロ1:21を見ると、「・・・聖書は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです」とありますが、聖書は、決して人間の言葉ではなく、神の言葉であり、私たちが生きる上での絶対基準なのです。
ところが、神は預言者たちを通してそのすべてを語られたのかというと、そうではありません。それは部分的であり、また断片的なものであり、神の啓示の全てではありませんでした。
それは神の言葉ではありましたが完結したものではありませんでした。その完成のためには、ある方の到来を待たなければなりませんでした。それが神の御子イエス・キリストです。
② 神は御子によって語られた
2節を見ると、「この終わりの時には、御子によって語られた」とあります。この「終わりの時」というのは、救い主キリストが来られた時から始まった時代のことです。
この終わりの時には、神は御子によって語られました。つまり、神は初め、ご自分の御心を預言者たちを通して語られましたが、この終わりの時には御子によって語られたのです。
神の救いの計画は、最初の人アダムとエバが罪を犯した直後にすでに示されていました。創世記3章15節です。これを原福音と言います。神は、女の子孫から出てくる方によって、敵である悪魔の頭を踏み砕くと言われたのです。
これが何を意味するのか、その時にははっきりとは解かりませんでした。しかし、やがて女の子孫から生まれた神の子キリストが十字架に架かって死なれ、三日目によみがえられたことによって、この御言葉が成就したことが解ったのです。
神はこれをさらに具体的に展開していかれます。創世記12章に入ると、神はアブラハムという人物を選び、アブラハムの子孫から救い主を起こし、地上のすべての民族を祝福すると約束されたのです。
そして、さらにその方はダビデ王の子孫として生まれ、ユダヤのベツレヘムで生まれるとも語られました。そのように、ご自分に関する300もの預言をすべて実現させてお生まれになった方が、救い主イエス・キリストだったのです。
③ 御子は神の栄光の輝き
3節を見ると、「キリストは神の栄光の輝き」であるとあります。これは、一言で言えば、キリストは神であるということです。ある時、イエス様が、ペテロとヨハネとヤコブの3人を連れて、高い山に上られた時、彼らの目の前でイエス様の御姿が変わったという出来事がありました。その御顔は太陽のように輝き、その衣は光のようになりました。
ペテロはそれを見てイエス様にこう言ったのです。「先生。私たちがここにいることは、すばらしいことです。もし、よろしければ、私が、ここに三つの幕屋を作ります。あなたのために一つ、モーセのために一つ、エリヤのために一つ。」
ペテロはここで大きな間違いを犯しました。そのとき彼はイエス様をモーセやエリヤと同じレベルにまで引き下げてしまったのです。確かにモーセもエリヤも旧約聖書を代表する偉大な人物でした。
しかし、彼らがどんなに偉大な信仰者であっても、所詮人間の域を出ることはできず、イエス様とは比べものになりません。なぜなら、イエス様は神であり、神の栄光そのものだからです。
Desert Wind 2022年 8月号 案内・ニュース
◆ 8月07日(日)は礼拝後にポットラックの愛餐会が持たれます。また、その後1:30PMより日英合同役員会がございます。役員の為にお祈りをお願いします。
◆ 8月14日(日)の拝後婦人会の例会がございます。
◆ 8月21日(日)は礼拝後に持ち寄り愛餐会が持たれます。皆さんで交わりをお楽しみください。
◆ 8月29 – 31日(日)はHoly Spirit Retreat Centerにて南カリフォルニア・クリスチャン・リトリートが持たれます。
『20年を振り返って』
証し:グレッグ・ジョーンズ
教会創立20周年おめでとうございます。
2001年の暮れ頃にラスベガス日本人教会がどのようにして始められたかについて、私の思い出をたどりつつ皆さんと分かち合いたいと思います。
私がこの日本語教会を知ったのは、当時通っていた教会の友達が教えてくれたことがきっかけで、この教会に日本から来た友達を連れて行こうと思ったのがその始まりでした。
それは母国語で聞くことで正しく福音を理解してもらえると思ったからです。連絡先を聞き、牧師に電話して場所を尋ねた後、アパートで持たれていた聖書クラスに来て、そこで初めて鶴田牧師に会いました。
友人と私は、牧師の誠実さ、真の回心についての彼の証し、そして復活されたメシヤへの信仰と真理の御言葉への理解、彼を救ったのと同じメッセージで他の日本人に伝道しようとしている彼の愛と切実な思いに感銘を受けました。
鶴田牧師はまた、私が知らなかった日本の文化や考え方について教えてくれたので、私が日本を理解する助けとなりました。また、彼がラスベガスでの教会開拓を始めるために毎週カリフォルニアから車で通っていること、そのために仕事とキャリアをすべて捨て、まるで使徒パウロが自分の民に手を差し伸べることに情熱を注いだように、日本人の救いのためにパウロと同じことをしようとしている鶴田牧師の決意に感謝しました。
この最初の出会いで互いに自己紹介をした後、私は日本語が解らないので、隣の部屋に移りました。部屋に一人でいると居眠りをしてしまい、暫くうとうとしていると聖書クラスの部屋から大きな声が聞こえ始めました。
最初はグループのみんなが話しているのかと思いましたが、完全に目が覚めて、何かおかしいと思ったので見に行くと、他に4~5名の人たちがグループに加わり、大きな音でビデオを見ていました。
ビデオは大勢の男女の集団結婚式を撮影したもので、ある牧師が彼らに大声で何かを説いていました。私はこのグループはある種のカルトではないかと思い始めました。
私は新参者が去るのを待ってから、鶴田牧師に私が抱いた懸念を尋ねると、彼は笑いながら、「あの人たちは私たちの仲間ではありません、彼らは統一教会の人で私たちを勧誘しようと思ってやって来たんですよ」と言いました。
さらに続けて、「でも彼らに本当の福音を知って欲しいので、これからも毎週クラスに来るように誘いました」と言いました。私はそれを聞いてほっとしました。
教会はLas Vegas Japanese Community Churchとして2002年8月22日に正式に宗教法人として登録され、地元の日本人コミュニティとラスベガスを訪れる日本人、また日本と日本文化に興味のある人々にキリストを伝え、日本文化を紹介するユニークで貴重な存在となりました。
最初は空港近くのハワード・ジョンソン・ホテルの会議室で始まった礼拝も、少しずつ広い所に引っ越しを繰り返し、最終的に主の恵みにより、ラスベガスの中心に現在の教会堂を購入することができました。
私は英語のミニストリーに関わりながら多くのことを学び、他のクリスチャンたちと出会い、交わり、そして多くの人々と生涯にわたる友情を築くことができました。そして今は新しい英語の説教者が与えられ、毎週、英語の礼拝も持たれるようになりました。
もしこの教会が設立されていなかったら、私や他の多くの人々は、福音を聞き、神の言葉を学び、キリストをメシヤとして信じるための理解を得て、救われる機会もなかったでしょう。
ラスベガスは昔も今も、本質的に人々に伝道するのが難しい場所であり、地元の日本人コミュニティのために教会を設立することは非常に困難でしたが、この20年の年月を通じて、教会はさまざまな試練、艱難、困難を乗り越え、多くの日本人の救いに貢献することができました。
ラスベガスは人々の出入りの多い町で、この教会からも多くの人たちが日本や他州に引っ越していかれましたが、これまでに120名以上の方々が救いのい恵みに与られました。その事のゆえに、すべての誉れと栄光と賛美を主にお捧げしたいと思います。
また、教会を建て上げ、維持するために労苦し、献身的に働かれた牧師夫妻と教会の皆さん全員に心から感謝します。そして、これからも失われた魂を世界の救い主また私たちの主であるイエス・キリストのもとに導くために成長し続け、希望の灯、世に輝く光となるように祈ります。 アーメン。
編集室・気まま便り
去る7月5日から8日までサンタバーバラで3年ぶりに開催された北米ホーリネス教団の修養会に参加してきました。
涼しい海からの風が吹き、緑の木々の美しいウエストモント・クリスチャン・カレッジの構内で行われ、150人の人々が集まり、私にとって12回目の参加となりました。北加とサンデイエゴ、ハワイ等々から参加された旧友と先生方と再会を喜び合いました。
3日間の夜の聖会は今回ゲストをお呼びしないで、教団の先生方が次々とメッセージを語ってくださり、先生方の変わらぬパッションが伝わり、聖霊の充満を得て、ますます主に仕えていく決意を新たにして帰ってきました。
MN
△▼△▼ LVJCC キリスト教 Q&A △▼△▼
Q 患難時代の前兆について教えて下さい(その1)
A イエス・キリストは、十字架にかかる前に、弟子たちに患難時代の前兆についてこのように預言されました。
「わたしの名を名のる者が大勢現われ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。
しかし、終わりが来たのではありません。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉と地震が起こります。しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。」(マタイ24:5-8)
イエス様は、多くの偽キリストの出現や、戦争、飢饉、疫病、自然災害などが多発すると予告されました。これらが終末時代の「時のしるし」です。「時のしるし」の中には、とても具体的なものもあります。
たとえば、エゼキエル戦争、第三神殿の建設、イスラエルに対する敵対行為、世界政府樹立の動きなどが挙げられますが、終末時代に突入した最も確かなしるしは、1948年のイスラエル建国でしょう。預言者エゼキエルはイスラエルの復興を預言しました。
またダニエル70週の預言では、終わりの時代に反キリストがイスラエルと平和条約を結ぶことを預言していますが、そのためにもイスラエルが国家として存在していることは絶対条件で、1948年以降、それがいつでも実現可能となったのです。
●偽キリストの出現
今までにも多くの「偽キリスト」が現れてきましたが、終末時代には特に多くの偽キリストが出現します。彼らは自分のことを再臨のキリストだと主張します。ネット上にも、我こそはキリストだと名乗る者たちがたくさんいます。聖書のキリスト預言を知っていれば偽キリストを見破るのは簡単です。
しかし、聖書を知らなければ騙されてしまいます。 もし「我こそはキリストだ」と言う者が現れたら、「旧約聖書のゼカリヤ書14章のメシア預言を成就してみなさい」と言えばいいのです。できなければ偽キリストです。
●戦争と戦争のうわさ
近年、戦争や戦争のうわさを頻繁に耳にするようになりました。現在、世界には、一年に1000人以上1万人未満の死者を出す紛争が18か所、1万人以上が死亡する紛争が5か所あります。
過去2回の世界大戦では数千万人の死者が出たと言われてますが、大量殺戮のための武器はさらにレベルアップし、 各国の武器はSFレベルになりつつあります。もしこれから世界大戦が起きれば、以前の世界大戦より遥かに大きな被害が出ることは明らかです。
●地震、疫病、ききん
21世紀に入ってからは地震の急増が見られます。東日本大震災、熊本地震など、大規模の地震が頻発して起こっていますが、それは日本だけではありません。世界的な地震の増加傾向が見られます。火山の噴火も世界的に増加しており、その被害も大きくなっています。これも時のしるしのひとつです。
また、疫病も世界的な問題です。科学は多くの疫病を根絶してきましたが、20世紀に入ってからも、エイズ、エボラ出血熱、殺人インフルエンザ、そして新型コロナなど、次々と新たな疫病が起こっています。 これもまた時のしるしです。
さらに世界の至る所で飢饉が起こっています。異常気象や土壌汚染などで穀物が育たなくなっています。また気候が急激に変動し、動植物の絶滅や減少が大きな問題となっています。文明の発達は、土地を汚し続けているのです。
LVJCC・ニュースレター【アーカイブ】
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