DesertWind・ニュースレター February, 2022
『主が舟に乗られると嵐がやんだ』（マタイ14：24-32）
LVJCC 牧師:鶴田健次
さて私たちは誰もが一度きりの人生を生きていきますが、多くの人が平凡な人生をあまり好みません。しかし、平凡な人生を生きることは実は感謝なことなのです。生まれながらに障害を持つ人の中には、一生涯、誰にもその苦しみを話せずに生きている方がおられます。
また不慮の事故で体に障害を負った人、幼い時に親を失い、孤独の中で生きて来た人、また病気のために人生のほとんどをベッドの上で過ごしてきた人、そのような人々は他の人々の何倍も大変な人生を歩んでおられるのです。
それを考えると、平凡に生きるということは恵みであり感謝なことだということを忘れてはなりません。そして何よりも、たとえどんな困難の中で辛い人生を生きようが、キリストを信じる信仰によって永遠の命の恵みが与えられているなら、その人は幸いな人なのです。
しかし、私たちは生きている限り苦難の嵐に出遭うことがあります。それが人生です。そんな時に、キリストと共に生きる者には苦難の嵐を乗り越える生き方があることを示すのが今日の御言葉です。
①苦難の嵐を乗り越える
弟子たちがガリラヤ湖を渡る途中で嵐に遭った時、イエス様は弟子たちの舟に乗っておられませんでした。イエス様は祈るために一人で山に行かれ、弟子たちだけで舟に乗り、嵐に遭ったのです。
ところで、私たちの人生にはなぜ苦難の嵐がやって来るのでしょうか。色んな理由が考えられますが、今日の御言葉が暗示する一つの理由は、自分の人生の舟に船長であるイエス様がおられないからです。人生の主である筈のイエス様を自分の人生の舟に迎え入れていないからです。
私たちは、自分だけでは生きていけません。私たちに近づいてくる問題の多くは自分の力だけでは解決できません。ですから、私たちの人生の舟に船長であるイエス様を迎え入れなければならないのです。そして、自分が自分の人生の主人として何でも自分で決めるのではなく、イエス様を自分の人生の主人、また人生の舟の船長として受け入れ、主人であるイエス様の指示に従って生きていく時に、私たちは人生の嵐に打ち勝ち、神様の恵みと祝福の中で生きていけるようになるのです。
② 嵐の中を歩いて来られるイエス
２５節に、「夜中の三時ごろ、イエスは湖の上を歩いて、彼らのところに行かれた」とあります。ここにはどんなメッセージがあるでしょうか。ここにあるメッセージの一つは、イエス様は決して私たちを人生の嵐の中に放ってはおかれないということです。
たとえ世の中の人がみんな背を向けて私たちから離れても、決してイエス様は離れたりはされません。苦しみの中で、また絶望の中で、私たちのところに来て下さり、私たちを救い出し、慰め、新しい力を注いで下さるのです。
順境の時には多くの人が寄ってきますが、逆境の中では人は離れて行きます。逆境の中でさえ共にいてくれる友こそが本当の友です。しかし、たとえその友が離れていくような事態でさえも、イエス様は絶対に私たちから離れたりはされません。そして、私たちが絶望の中にいる時、苦難の嵐に遭った時、問題の中にある時、「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と助けの手を差し伸べて下さるのです。
③ 主が舟に乗られると嵐はやむ
ペテロは湖の上を歩いて来られるイエス様の姿を見て叫びました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いてここまで来い、とお命じになってください。」 するとイエス様が「来なさい」と言われたのでペテロは水の上を歩き出しました。それから、歩いていると突然、我に返り、風を見て怖くなり、溺れそうになったのです。
ペテロは、主だけを見ていたら決して溺れませんでした。なぜなら、「来なさい」という主の言葉に信頼して従っていたからです。御言葉に信頼して生きていくなら問題に陥らないのです。では、どうして私たちは試みに陥り、絶望し、問題に陥るのでしょうか。それは、私たちが主から目を離し、人を見て、状況を見て、弱い自分を見るからです。
しかし、そうは言っても、私たちは弱い人間です。人を見て、状況を見て、自分の弱さを見て、溺れそうになることもあります。そんな時、私たちはどうなるのでしょうか。もうダメなのでしょうか。いいえ、そうではありません。３１節で、イエス様は、風を見て怖くなり、沈みかけたペテロに「信仰の薄い人だな」と言われました。「わたしを見上げて 信仰で歩んで来たのなら、そのまま来ればいいのに、どうして疑って、心配したのか」という思いで言われたのです。
３２節には、「そして、ふたりが舟に乗り移ると、風がやんだ」とあります。イエス様が私たちの人生の舟に乗られれば、嵐はやむのです。個人の問題、家庭の問題、職場の問題、ビジネスの問題、どんな問題の嵐が吹いても、主が舟の中に来られれば、嵐はやむのです。
Desert Wind 2022年 2月号 案内・ニュース
◆ 2月06日（日）礼拝後12:30AMより婦人会の例会が持たれます。
◆ 2月13日（日）礼拝後は、田北兄のメモリアル愛餐会が持たれます。礼拝後に記念会の時を持ち、その後で愛餐会になります。
◆ 2月13日（日）1：15 pmより、日英合同の役員会が持たれます。
◆ 風邪、インフルエンザ、オミクロンが流行っています。皆さん、くれぐれもご注意ください。
『神様が与えてくださった自然治癒力、免疫力を底上げしていこう！』
証し：バンクス香織
主の御名を褒め称えます。季節は冬、外に出れば青空が広がり暖かい太陽が体を包んでくれます。冬のラスベガスの太陽は体に心地よくラスベガスに住む特権だなと感じます。2022年の冬、流行りの病が人の心を”恐れ”させようとしますが、恐れや不安などの感情は、コルチゾールが副腎皮質から急激に分泌され、免疫力、中枢神経、代謝系など身体の様々な機能に影響を及ぼしてしまうそうです。
これから免疫力を上げるために幾つかシェアさせていただきますが、自分の経験を元にお話し致します。
16年前、長男を自然分娩したときのことです。出産のためにヒプノバースを学んだのですが、大変印象に残っている言葉があります。それは出産に対す
る”恐れ”が出産時の痛みを作り出してしまう、という先生の言葉です。出産の恐れを取り除きリラックスするイメージトレーニングを５回のクラスと自宅で毎日行いました。
初産でしたので、出産に対する恐れが漠然とありましたし、また、テレビの洗脳は凄く、ドラマで見た出産の様子（痛そうに叫んでいる妊婦さん）により、出産は苦しく痛いもの、という恐れ、恐怖心が植え付けられていました。しかし、実際の自分の出産はというと、全くそんな恐いものではなく、むしろ神聖な平安な時間でした。
一言で言うならば、お手洗いのナンバー２を心地良くしている感じとも言えました。恐れを取り除き、そこにリラックスした状態を作り、ポジティブな言葉で自分とお腹の中の長男を満たし、また長男にはどの様に頭を回転して産道を通ってくるか毎晩話し、イメージトレーニングをすることにより、恐れは全く消え、テレビで見る様な悲痛な叫び、激痛は全くありませんでした。恐れがいかに身体に影響を及ぼし、また逆に、恐れを取り除いたとき、信じられないほどの良い影響があらわれる、と言うことを体験した時でした。
現代の医療、特に救急医療は素晴らしいものですが、神様からいただいた身体を自分のできる範囲でメンテナンスし、自然治癒力、免疫力をあげていくことはとても大切なことだと思います。免疫力を上げるために色々なことがあると思いますが、私が実行している特に３つを取り上げてみます。
⒈ 恐れを取り除く。『見よ、神はわが救である。わたしは信頼して恐れることはない。主なる神はわが力、わが歌であり、わが救となられたからである。』イザヤ書12:2
⒉ きれいな空気を吸う。深呼吸する。キラキラした光の玉をイメージし、頭から入れながら空気を吸い、肺、体の隅々まで届け、満たす。そして、足先から老廃物やいらない物を出すイメージをしながら吐く。
⒊ 太陽のエネルギーを受けながら、芝生に素足や手を当てアーシングする。アーシングとは裸足になって地球の大地と直接繋がることを言います。それによって体に溜まった電磁波、静電気が外に出され、体の電気バランスを整えてくれます。
最近、母が送ってくれた『ヒポクラテスの格言』は自然治癒力、免疫力アップにも大きなヒントを与えてくれます。医学の父と称されるヒポクラテスの格言を10個紹介します。
『ヒポクラテスの格言』
⒈ 人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている。
⒉ 人は自然から遠ざかるほど病気に近づく。
⒊ 心に起きることは全て身体に影響し、身体に起きることもまた心に影響する。
⒋ 満腹が原因の病気は空腹によって治る。
⒌ 病気は食事療法と運動によって治療できる。
⒍ 筋肉を十分に使っている人は病気にかかりにくく、いつまでも若々しい。
⒎ 汝の食事を薬とし、汝の薬は食事とせよ。
⒏ 食べ物で治せない病気は医者でも治せない。
⒐ 健全なる体を心掛けるものは完全なる排泄を心掛けねばならない。
⒑ 私たちの内にある自然治癒力こそ真に病を治すものである。
これからも先人の知恵から学び、神様が与えてくださった自然治癒力、免疫力を高めていきたいですね。
編集室・気まま便り
今年の教会標語は「あなたがたは地の塩、世の光です。」マタイ5：13
このみ言葉を私自身に神様が語られたと思うと大変恐れ多くて、受け入れがたいのですが、イエス様が地の塩であり、世の光であられた。
そのイエス様を日々仰いて、礼拝し、み言葉を読み、祈りとデボーションを続けていたら、聖霊が徐々に私達を聖めて、キリストに似た者としてくださるという事を学び、神様の偉大なる愛に触れて感動し、喜びと感謝があふれた。
自分の力でなにかをするのではなく、私達は土の器ではあるが、神様が用いて下さる事により、私達を通して神様の素晴らしさを世の人々に知らせる事ができる。日々聖霊の導きに従順でありたいと願う。 MN
△▼△▼ LVJCC キリスト教 Q&A △▼△▼
Q なぜこの世に悪があるのですか？
この質問は、もし善なる神が存在するなら、全能の神はそれを止めるはずなので、悪は存在しないはずだという意味になるでしょうか？ これに関しては、二つの問題提起をして、それに答える必要があります。
まず第一に、悪とは何でしょう？ それは神に逆らうことです。また、それは道徳的に悪いこと、あるいは間違っていることです。たとえば殺人、強姦、窃盗、虚偽、不正というようなものです。
第二に、もし私たちが神に悪を止めて欲しいと願うなら、私たちはすべての悪を神に止めて欲しいでしょうか？ それとも一部の悪だけでしょうか？ もし一部の悪だけなら、それはなぜでしょうか？
もし私たちの願いどおり一部の悪だけなら、この世から悪が無くなることはないので、私たちは「なぜこの世に悪があるのか？」という質問を繰り返すことになるでしょう。どこか変だと思いませんか？
たとえば、誰かが殺人をしようとしていたとしましょう。神は何らかの方法で彼を止めなければなりません。あるいは、誰かが盗みをしようとしたらどうでしょう？神は彼も止めなければなりません。
では、嘘をつくことについてはどうでしょう？ あなたは神にそれを止めて欲しくないですか。そうすると結局、神は悪い事を起こさせることができませんね。
では、さらに話を進めましょう。たとえば、誰かが何か悪い事を考えたとしましょう。そこで神は彼の中に入り込んで、彼が悪い事を考えないようにしなければなりません。
そうすると、神は誰に対しても自由に考えることを許さないことになります。ではどの時点で神は悪い事を止めるべきでしょうか。殺人のレベルですか。それとも盗みのレベル、嘘をつくレベル、それとも考えのレベルでしょうか。
もし神に悪を止めて欲しいなら、あなたは特定の悪だけではなく、一貫して、神がすべての悪を止めることを願わなければなりません。それは言い方を変えれば、すべての人から自由意志を剥奪するということ、つまり人間をロボットにするということです。あなたは本当にそれを望まれますか？
私たちが悪にその機会を与えているので、この世には悪があるのです。しかし究極的には、神がご自身の主権のもとにそれを許し、それを支配しておられるのです。そこであなたは、「神は私たちを罪を犯さない完全な者として創れなかったのですか？」と言われるかも知れません。実は神はそうされたのです。
神はルシファーという完全な天使を創られましたが、彼は罪を犯しました。神はアダムを完全な人として創られましたが、彼は罪を犯しました。エバもそうです。神は、ご自分が何をしているかをご存知で、目的をもって私たちをこのように創られたのです。
神は主権者です。神はご自分の究極の目的のために悪をも許可する権利を持っておられます。十字架を見て下さい。人々は、悪の手段を使って嘘をつき、キリストを十字架につけました。しかし神は、ご自身の無限の知恵によって、この悪を人間の罪の贖いという良い事のために用いられたのです（1ペテロ2：24）。
旧約聖書にある聖書的例としてヨセフの物語を思い浮かべて下さい。彼は兄たちの手によって奴隷として売られました。兄たちは悪を企みましたが、神はそれを良きに変えられました（創世記50：20）。神は測り知れなく偉大な方です。神の許しがなければ何事も起らず、神の究極の計画はその許しの中で展開されているのです。
神は、ご自身の計画の中で、人間が企てた悪をも良い事のために用いることがおできになります。すべてが神の支配の中にあるのです。
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