LVJCC・ニュースレター | May, 2021

ラスベガス日本人教会

DesertWind・ニュースレター May, 2021

『準備していなさい』(ルカの福音書1::35-48

LVJCC 牧師:鶴田健次

今日は未来の出来事を見ていきます。 この未来の出来事は私たち全員が直面しなければならないものです。私たちは皆、死を迎えるという定めがあります。 死後、私たちには二つ目の定めがあります。 皆さんにお聞きします。皆さんはそのための準備はできていますか?

私たちのほとんどは、将来のために投資をすることを知っています。 経済的に自分の面倒を見れなくなりたくないからです。では私たちは永遠の未来に備えるために何をしているでしょうか。ルカ12章の最初の34節で、イエス様は神を信頼しないで、人を恐れることの愚かさについて語っておられます。

そして35-48節では、三つの譬えを用いて、ご自分の再臨の日のための準備をすることの重要性を語っておられます。皆さんはその準備ができておられるでしょうか?

①イエス様の来臨の時期は不明である

聖書は、主がいつ戻られるか私たちには分からないと言っています。マルコ13:32には、「 ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます」とあります。

主がいつ戻って来られるか分からなければ、私たちは主が戻られる準備をするでしょうか。しかし、これに関する他の要因は、私たち自身の死ぬ時期が不明であるとい
うことです。 これら二つのことを合わせると、準備をしておくことは賢明なことです。

35-48節の最初の譬えでは、イエス様は私たちが常に注意深く、準備しておくべきことを解って欲しいと願っておられます。35節で、イエス様は準備を整えておくように言われました。 あかりを灯して腰に帯を締めるということは婚礼から帰って来る主人を待っている当時の使用人を表しています。

この譬え話の中でイエス様は、たとえいつであろうと、しもべは主人の帰りの準備をしておくべきだと言っておられるのです。しもべに起こり得る最悪の事態は、主人の帰りの準備ができていないことです。

②イエス様の再臨は予期しない時にある

二つ目の譬えで、イエス様は再臨が予期しない時に起こると告げておられます。39-40節です。もしも家の主人が、泥棒の来る時間を知っていたなら、おめおめと自分の家に押し入られはしなかったでしょう、とイエス様は言われました。

家の主人は、どうやって泥棒を止めるでしょうか。注意するだけでなく、準備することによってです。最近の家にセキュリティシステムがあるのは、誰かが侵入しようと思った場合に備えるためです。私たちは注意するだけでなく、準備する必要があるのです。

予期しなければ、準備もしません。ここでのポイントは最初の譬えのポイントに近いです。 イエス様の再臨を予期しない場合、または死ぬことを予期しない場合、あなたは準備をしないのです。イエス様は、私たちが最も予期しない時に来ると言われているので準備してください。 あなたは準備ができてますか?

③イエス様は私たちの信仰を見たいと願っておられる

三つ目の譬えでは、私たちはいつでもイエス様の再臨を期待しているので、その準備ができているだけでなく、イエス様は、私たちのうちに信仰を見たいと言っておられ
ます。42節でイエス様は、「主人から、その家のしもべたちを任されて、食事時には彼らに食べ物を与える忠実な賢い管理人とは、いったいだれでしょう」と言われました。そして43節で、「主人が帰って来たときに、そのようにしているのを見られるしもべは幸いです」と言われました。

私たちは、イエスの御心を行っている時、また御心に従っている時、忠実であると見なされます。もし私が神の御心に従って生きようとしないなら、私は忠実ではありません。 これは不合理でしょうか。そんなことはありません。イエス様が私のために何をして下さったかを考えれば、決して不合理ではありません。

イエス様は天国での報酬について教えておられます。私たちが少しでも忠実であれば、私たちは多くを受け取ることでしょう。私は天国での報酬がどのように分けられるかを完全には理解していませんが、イエス様がそれを教えておられるだけで十分です。



Desert Wind  2021年 5月号 案内・ニュース

5月2日(日)は日英合同礼拝です。ジョン・カル ロ兄がメッセージを担当します。皆さんお誘い合わせ て礼拝にお越しください。

毎週月曜日の10:00AMよりZoomでの聖書クラスが持たれています。どなたでもご参加ください。

◆  5月9日(日)母の日礼拝となります。尚、礼拝後は春子姉妹の卒寿のお祝いがございます。その後、母 の日愛餐会が持たれます。日頃のご婦人方のご労に 感
謝する時を持ちましょう。

◆  5月16日(日)の礼拝後に役員会が持たれます。 役員の働きのためお祈りください。


『絶望から希望への道』

証し:玉木春子

私の家族は父の仕事でスマトラ島に住んでいました。1931年、私はそこで長女として生まれ、沖縄の小学校に行くまで、スマトラ島に住んでいました。

スマトラ島にいた頃、生死をさまようような病を患いました。一度は脳膜炎で高熱が続き、熱を下げるために冷たい水の中に入れられたことがありました。

またある時、オランダ人の医者が薬の分量を間違えて服用させられ、日本人の医者に胃の洗浄をしてもらったこともありました。また、ヤシの木からサルが下りて来て襲われ、血だらけになったこともありました。

幼い頃こんなに災難が続く状況の中でも、神様は私を癒し生かして下さったことが、後に神様の愛を知ることに繋がるとは思ってもいませんでした。

私が小学校へ入学する年、父はスマトラに残りましたが、他の家族(母、私、妹二人)は沖縄に移りました。しかし、神の愛を知らなかった以前の私は、様々な理由から母親を憎み、恨んでいましたから、「お母さんと」呼ぶことに抵抗がありました。いつも悲しい顔をして、笑顔など見せたことがない子供でした。

私がハイスクールを卒業した年に、母が私の結婚相手を決め、私はその人と結婚させられました。その人は結婚前から好感が持てませんでしたが、親に従う他ありませんでした。

夫になった人はいつも遅く帰宅し酒を飲み、暴力をふるい、家をメチャクチャにし、子供たちに片付けさせました。つらい毎日でした。子供たちの顔を見ていてもただただ悲しく、将来の希望も持てずに苦悩の中で生活していました。

道を歩きながら涙で前が見えなくなり、両ひざを四五針縫うけがをしながら思いました。どうして私だけがこんなに苦しみ、悲しみの中で生きていかなくちゃいけないのか?私は死をもって母に抗議をすることに決めて、睡眠薬や首をつっで自殺しようとしましたが、何度も何度も助かってしまい死ぬことができませんでした。

そして28歳の時に、誰にも相談せず一人で離婚を決めました。それは私にも子供たちにも辛い決断でした。それからは生きるために働きました。子供たちは元夫の母に預けられ、私はこっそり子供たちの様子を見に行きました。

そんなある時、新聞の片隅に「すべて重荷を負うて苦労している者は、私のもとに来なさい」 と書いてある文章が目に留まりました。これは私のことだと思い、3日間のキリスト教の集会に出席しました。

そこでは支那から来た牧師先生が英語で話し、それを同時通訳で日本人牧師が日本語にして聞かせてくださいました。その素晴らしいお話を聞いていると自然と涙が流れ、私の飢え乾いた心に御言葉が心地良く沁み込んで行くのを感じました。

そして分かったのです。今まで不幸せな生活をして来たのは全て母親のせいだと思っていました。でもそれは、自分の傲慢だったことに気づきました。私は誰からも愛されていないと思っていた時、辛く悲しく生きていても意味のない生活をしていました。

でも、私を愛してくださる方がいらっしゃるとわかった時、今までの苦しみ悲しみが全て涙と一緒に洗い流され、心が満たされていました。そして神様が、いつも変わることのない愛で私を愛してくださるのだと思うと、嬉しくて、ありがたくて、言葉で言い表すことができないほど幸せでした。

そして34歳の時に洗礼を受けました。心にはイエス様がおられるので、自然と笑顔になります。私は全く変えられました。

第1コリント10章13節 「あなたがたの会った試錬で、世の常でないものはない。神は真実である。あなたがたを耐えられないような試錬に会わせることはないばかりか、試錬と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えて下さるのである。」

私は世の中の報われない人、不幸な境遇の人、希望が 無く死にたいと思っている人々に、「愛と救いはここにある」ことを知らせたいのです。私は90歳になりますが、神様の愛が私を支えて下さり、今日までとても幸せでした。

たとえ不幸なことが起きようとも、私の心は神様により変えられましたので、不幸は人生の栄養になるのかもしれないと思えます。神様が愛している人々、まだ神様を受け入れてない人々へ、もっともっと神様の愛を知らせたい。今生きているこの世界でのみできる、最も素晴らしいことだからです。



 

編集室・気まま便り

認知症になった妻について「50点満点の妻」という記事を読み考えさせられた。 ある日突然、今迄全ての家事をこなしていた妻ができなくなったり、急に思いついてたくさんの料理を作ろうとしたり、初めは一々注意していたが、その内妻の一生懸命な姿をそのまま受け入れようと思うようになり、態度を変えたら妻もそれに気が付き、ほっとしたような表情で、できることはするようになった。

しかも何かできた時は褒めると、妻の表情が明るくなった。その時「100点満点を取るのはとても無理な状態になったけれども、50点満点で十分と自分の気持ちを切り替えることによって、認知症の妻との関係が劇的に改善された。」という経験談であった。深い夫婦愛を持ち続けることができれば幸せである。 MN

 



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q 聖書は死刑を肯定しているのでしょうか?

 

聖書に記録された最初の殺人事件は、アダムの息子カインが嫉妬心から弟のアベルを殺害した事件です。その時、神はカインに殺人がいかに大罪であるかを宣告されました(創世記4:10-11)。また同時に、殺人を反省するカインを憐れみ、彼に復讐する者には七倍の復習が及ぶ、と殺人連鎖を防ぐ対策を講じられました。

聖書に記録された最初の殺人事件は、アダムの息子カインが嫉妬心から弟のアベルを殺害した事件です。その時、神はカインに殺人がいかに大罪であるかを宣告されました(創世記4:10-11)。また同時に、殺人を反省するカインを憐れみ、彼に復讐する者には七倍の復習が及ぶ、と殺人連鎖を防ぐ対策を講じられました。

ところが、カインの孫レメクは、神が講じられた殺人連鎖の防止策を歪曲し、何をしても許されるという考えを地上に蔓延させました。それによって世界は無法状態に陥り、悪がはびこって堕落の一途を辿っていきます。その結果、ノアの時代を迎えたとき、地球全体を覆う大洪水によって、神はノアの8人の家族を除くすべての人間に死刑を執行されたのです。

洪水前の世界は無政府状態でした。殺人が横行し、犯罪に対する刑罰もその執行機関も存在しませんでした。そこで神は洪水後、ノアに、「わたしはあなたがたのいのちのためには、あなたの血の価を要求する。・・・・。人の血を流す者は人によって、血を流される。・・・(創世記9:5、6)」と命じ、司法組織を作るよう促されました。

人の命は命によってのみ贖われるとは、命は他のものでは代用できないほど尊いということです。死刑廃止を訴える人々は、死刑囚の人権を主張しますが、生命の尊厳を侵したという重大な事実を見落としています。もちろん殺人に至った様々な事情を考慮する必要はありますが、殺人犯は、被害者の人権を侵害し、人命を奪って生命の尊厳を侵したわけですから相応の償いをするべきだと考えます。

そもそも死刑制度を定められたのは神です。ただし死刑の目的は、人の命を奪うためではなく、人の命を守るためです。勿論、殺人罪に対する処罰は死刑以外にも方法はあります。しかし、神は人間が自分たちで治安を維持するよう次のような権威を国家に与えられました。

「人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威はなく、存在している権威はすべて、神によって立てられているからです。 したがって、権威に反抗する者は、神の定めに逆らうのです。・・・・支配者を恐ろしいと思うのは、良い行いをするときではなく、悪を行うときです。・・・・ 彼はあなたに益を与えるための、神のしもべなのです。・・・・彼は無意味に剣を帯びてはいないからです。・・・・。」(ローマ13:1-4)

「剣を帯びる」とは、国が与えることのできる最高の刑罰、つまり死刑を表わしています。人を殺せば、自分の命が取られる。それが、神が国家に与えられた命令です。したがって法廷は国家の権威に立ち、殺人犯に対しては、人の命を奪う者は自分の命を取られるという、聖書に示された公正なさばきを執行するべきです。

ところが、これに反し、世界的に死刑制度を廃止する動きが高まっています。中でも欧州連合は、非人道的であることを理由に死刑廃止を決定しました。因みに終末時代に登場する反キリストは復興ローマ帝国の絶対君主です。したがって欧州が率先してこの神の定めた法に反対したとしても不思議ではありません。

死刑制度の廃止は、社会の堕落に繋がるでしょう。実は、死刑制度廃止の世界的流れはグローバル化の一端なのです。そしてこのグローバル化こそ政治・経済・宗教の統一化であり、聖書預言に照らし合わせてみれば終末時代における反キリストの支配に至る流れだと言えるかも知れません。

 



 

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