ラスベガス日本人教会
DesertWind・ニュースレター August, 2020
『十字架こそ福音の真髄』(ガラテヤ2:20)
LVJCC 牧師:鶴田健次
「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が肉にあって生きているのは、 私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」 (ガラテヤ書2:20)
十字架は昔、ローマで最も極悪な囚人を処刑する方法でした。囚人を釘で十字架に刺しておけば、3日から5日くらいで血を流し、苦しんで死んでいくという最も苦しい処刑方法です。イエス・キリストは、まさにこのような方法で、私たちの罪のために死んで下さったのです。
そのように、十字架は呪いの象徴でしたが、イエス様が十字架で死んでよみがえり、私たちの救いとなられた後からは、十字架は私たちの誇りと栄光のシンボルとなり、多くの人が十字架をネックレスにしたりして十字架を誇りとするようになったのです。十字架こそ福音の真髄です。十字架それ自体が福音なのです。
パウロがコリントに行く前、アテネにしばらく留まりながら、アレオパゴスという、人々がたくさん集まる広場に出て行って説教をしました。おそらくパウロの生涯で最も哲学的で神学的な説教をしたことでしょう。パウロは大きな結果を期待しました。ところが、パウロの説教を聞いて悔い改めに導かれた人は三人しかいませんでした。
パウロは大きなショックを受けました。彼は、アテネでとても博識な人々が集まっている所なので、哲学的に秀でて神学的に素晴らしい説教をしたのです。しかし、その説教を聞いてイエス様を救い主として受け入れた人は三人しかいなかったのです。
他の場所では、パウロがイエス・キリストの十字架のことばを伝えれば、数百人、数千人が悔い改めに導かれたのですが、アテネではまったく失敗に終わりました。それで彼はコリントにやって来て、コリント教会の信者たちにこのように告白したのです。
「さて兄弟たち。私があなたがたのところへ行ったとき、 私は、すぐれたことば、すぐれた知恵を用いて、神のあかしを宣べ伝えることはしませんでした。なぜなら私は、あなたがたの間で、イエス・キリスト、すなわち十字架につけられた方のほかは、何も知らないことに決心したからです。」(1コリント2:1-2)
パウロは、十字架にかかられたイエス・キリスト以外は何も知らず、何も語らない。そう心に決めたのです。キリストの福音とは、十字架にかかられたイエス・キリストなのです。それ以外に色んな話をするというのは、人間が自分を自慢しようとして人間の話しをするのであって、そこには神様の力がないのです。
パウロは、並ぶ者がいないほどに博学で知恵のある人でしたが、イエス・キリストの福音を証しする時、もう人間の知恵の言葉ではなく、十字架にかかられたイエス・キリスト以外には語らないと決心したのです。
最近は、神学校で勉強して、博士号を取る人がたくさんいます。彼らは講壇でとても哲学的で神学的な説教をするのですが、教会は成長するどころか後退しているという現実があります。クリスチャンたちの信仰が育たないのです。なぜなら聖霊がなさる御業を牧師が代わりにしようとしているからだと言われます。
聖霊が来られれば、聖霊は罪人を悔い改めさせ、悪霊を追い出し、病を癒し、神様の奇蹟をもたらし、キリストの再臨を悟らせ、現実の問題をも解決してくれるのです。聖霊の働きによってなされてこそ、教会が建て上げられ、信仰が生まれるのであって、聖霊の働きの代わりに、人間の知恵の言葉や、賢い言葉を語っても、神は働かれないのだとパウロは言っているのです。
教会とは、クリスチャン一人一人のことです。もちろん私は牧師ですから、誰よりもこの事を心に留めて、十字架にかけられたイエス・キリストを語り、皆さんがさらにこの素晴らしい福音の真髄を悟ることができるように、聖霊の助けを求めたいと思います。
Desert Wind 2020年 8月号・ニュース
◆ 2日(日)の礼拝は日英合同礼拝となります。
◆ 9日(日)は礼拝後12時半より役員会が持たれます。
◆ 16日(日)は礼拝後12時半より婦人会が持たれます。
◆ 今年の南カリフォルニア・クリスチャン・リトリートは8月28日、29日午前10時から12時までの二時間、オンラインリトリートとして持たれます。ぜひ皆さんがご参加ください。参加費は無料です。参加ご希望の方はSCCRのブログから申し込みをして下さい。
◆ 今月もまだ新型コロナの影響で諸集会が制限されていますが、月曜日の聖書クラスは引き続きバーチャル聖書クラスが持たれます。(7月6日は都合によりお休みになりますが、13日からZoomにて通常通り行われます)
◆ 去る7月30日、治美姉妹とTodd兄弟の結婚式が執り行われました。おめでとう!
『神のマスタープラン』
証し:青木 千鶴
私は、1943年の2月に東京で生まれた。もの心付く頃から、何故私は生きて居るのか、一体私は誰なのかという不思議な思いの中で成長していった。
又両親を含めて大人の価値観の違いを不思議に思い、この世の中に絶対に変わらない価値観、真理があるのなら出会って見たいと思いながら20才を迎えた。
その年に私の人生を変える大きな転機がきた。それは、NY世界博覧会の日本館で働く女性の募集を知り、応募し、幸運にも合格して、翌年の1964年の春にNYに渡った。
博覧会は8月で終わったが、私はNYに残り、以前から友達だった青木氏と再会し10月に結婚した。その後、3人の子供達を出産し、元気に育っていった。しかし、夫は益々忙しく、家に帰る日が少なく、会話も無く、私は友達も無く、空虚感で心が一杯になって行った。
NYからマイアミに移転したが、益々孤独な生活が待って居た。その当時CALFORNIAのNEWPORT BEACHは常春の様な気候で、とても美しい所だと夫から聞いて、直ぐに手配をしてもらい、家を買い、その一年後に子供3人を連れて、NEWPORT BEACHに引越して来た。
しかし夫の保護から、断ち切られている事に気が付かなかった。英語も良く理解出来ない私が、何も知らない所で、新しい生活、子供達の学校、弁護士、税理士、家の管理など、想像も付かない程に無知で孤独な私がそこに居た。 何人かの助け人の出会いによって、慰めと勇気を頂いた。
それから、娘が15才の頃、私を海に誘い、洗礼の列に並んだ。意味が分からないまま、カルバリーチャペルに通い、誘われて1996年の6月にMT、HARMANの修養会に参加した。そこで初めて日本語で、福音について学び、主の恵みによって信仰を与えられる事を知った。
しかし聖書の根拠は、何処に在るのかと思っている時に聖地旅行の話を聞き、主の憐れみによってその年の11月聖地旅行に参加させて頂いた。
イスラエルに着き、主が歩まれた各場所で主の御言葉が語られて、毎日が驚きで涙が溢れ「主は、永遠に生きて私達と共に居て下さる」と聖書の根拠を確信する体験をさせて頂いた。
しかし、現在のイスラエルと聖書の結び付きが気になり、それから聖書全体を読んで学んでみたいと思った。先ず、旧約聖書創世記の初め、アダムからノアの失敗によって、神はアブラハムを選び、全人類の救済計画を成した。アブラハムと片務契約=無条件契約を結ばれた。
このアブラハム契約はイサク、ヤコブ=イスラエルと名前が代わり、その子孫からメシアの誕生、そして受難の十字架のメシアは、初臨であり、その後、携挙があり、メシアが再臨し、千年王国となって行く事も学んだ。
これから来る再臨のメシアも、千年王国の出来事も、現在のイスラエル=エルサレム=シオンが舞台で、成就されて行く事を学び、驚き、なぜ、現在のイスラエルが、いつも周りの争いの的になって、世界を騒がせているのかが、聖書を学び良く理解出来た。
アブラハム契約は無条件契約、且つ、永遠の契約なので、神の一方的な永遠の愛=恵みを持って黙示録の最後まで、貫いている事も学んだ。モーゼ5書を始めとして数多くの預言者によって、その預言が新約聖書で成就した事も学んだ。
天地万物の創造主、神の栄光の中に在る人類救済計画の歴史書である聖書は、この世の進化論と創造論の世界観の違いで在る事を実感した。
又翌年、聖地旅行に同行した4人の姉妹と共に「LAシオンの会」を始めた。月に一度集まり詩編122:6「エルサレムの永遠の平和の為に祈れ、貴方の愛する者が栄える為に」を元に、イスラエルの民の救いをお祈りし、毎月送られて来る「城壁の見張り人の祈り」『イザヤ書62:6』でイスラエルの抱える問題をお祈りしている。
現在私は、ラスベガスにおいて毎月一度詩編122:6を読みイスラエルの民の救いをお祈りし、「城壁の見張り人のお祈り」のお祈りをさせて頂いて居る。もし参加して下さる方が居たら是非連絡して下さい。
「というのは、全ての事は、神から発し、神によって成り、神に至るのです。」(ロマ書11:36)
この神に、栄光が永遠にあります様に。
アーメン
編集室・気まま便り
香川県瀬戸内海に浮かぶ粟島という所に漂流郵便局というのがある。
「届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、『漂流郵便局留め』という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かりいたします。」というものである。
例えば戦争中の特攻隊で亡くなった愛する人への手紙、サンタクロースへ宛てた手紙、別れた元恋人宛の手紙、人工衛星に対する手紙、ヘアードライヤーを発明してくれた人への感謝状、亡き夫や妻への手紙等々を受け取ってくれている。
「変だけどすばらしい」と世界の人々からも共感を得た。 それは自分の思いを紙に書くだけで心が癒されるという心理効果があるという。心和む話である。
MN
△▼△▼ LVJCC キリスト教 Q&A △▼△▼
Q復興ローマ帝国について教えて下さい。
A 終末預言の中でも、特に有名なものは「ヨハネの黙示録」です。しかし、この黙示録は旧約聖書のダニエル書が無いと、解き明かすことはできません。ふたつの書物を一緒に調べることで、終末時代の全貌が浮かび上がるようになるのです。
ダニエル書2章と7章の預言によると、バビロン文明は、人間の像のような形になっていて、頭から足の方向に時代が流れて行き、歴史がつづられていくというのです。
そして、最後の帝国が「復興ローマ帝国」であり、終末時代はその人間の形をした像の指先の部分に当たるとされています。その時代の詳細が書かれたものが「ヨハネの黙示録」です。
「また私は見た。海から一匹の獣が上って来た。これには十本の角と七つの頭とがあった。その角には十の冠があり、その頭には神をけがす名があった。私の見たその獣は、ひょうに似ており、足は熊の足のようで、口はししの口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と位と大きな権威とを与えた。」(黙示録13:1-2)
この海から上って来る獣は、ひょう、熊、ししに似ており、10本の角がついています。この獣の姿は、ダニエル書に書かれた第四の獣と同じです。バビロン、メディアペルシャ、ギリシャの三つの帝国をルーツに持つローマ帝国が、復興ローマ帝国の形で再び現れるというのです。
あなたがご覧になった足と足の指は、その一部が陶器師の粘土、一部が鉄でしたが、それは分裂した国のことです。その国には鉄の強さがあるでしょうが、あなたがご覧になったように、その鉄はどろどろの粘土と混じり合っているのです。 その足の指が一部は鉄、一部は粘土であったように、その国は一部は強く、一部はもろいでしょう。鉄とどろどろの粘土が混じり合っているのをあなたがご覧になったように、それらは人間の種によって、互いに混じり合うでしょう。しかし鉄が粘土と混じり合わないように、それらが互いに団結することはありません。(ダニエル書2章)
ヨーロッパは今、急速にキリスト教を離れ、かつてのローマの思想に戻っています。真の信仰者は大幅に減少し、地の塩の効き目がなくなっているのです。ダニエルの預言によると、この帝国は「一部が強く、一部がもろく、人間の種によって混じり合う」と書かれています。まさに今のヨーロッパの現状の通りです。これも時のしるしのひとつです。
ヨーロッパはEUとなり、通貨統合を果たし、国境を廃止し、大統領制になり、統一を完成しようと動いています。EUのビルはバベルの塔がモチーフです。世界を再統一するという思想の現れです。
しかし、いまだに一致団結は出来ていません。なぜなら、EUには、ドイツのような強国もあれば、イタリアのような経済的問題を抱える弱い国もあるからです。
イギリスのEU離脱もあり、EUの団結力はそれほど強くありません。まさに預言通りの状況です。また、ここ数年の中東からの難民が流れ込み、人種の混じ合いで、さらに一致ができない状態になっています。
しかし、現在のEUがこの最後の獣だとは言えません。なぜなら、十人の王(十本の角)がまだ現れていないからです。この十人の王(角)とは、実際に十人の支配者かもしれませんし、十の国、あるいは組織かもしれません。この帝国がヨーロッパ限定なのか、あるいは全世界になるのか、今はまだ確定できませんが、その獣の国の中心がヨーロッパになることは間違いないでしょう。
その10人の王が現れた時、ローマという獣の完全復活が起こり、それが大患難時代の幕開けとなるのです。現在のヨーロッパの情勢は、まさにその獣の舞台準備段階と言えます。これも時のしるしです。
2018年5月、マクロン仏大統領が欧州連合軍を作る構想を打ち出しました。それは奇しくも10カ国からなる連合軍です。あるいはこれが預言の10カ国連合の姿になるのかもしれません。
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