先日皆さんと一緒に見た映画「神の子」についての感想を述べたいと思います。 私が主との歩みを始めた時と映画の公開のタイミングが良かったこと、又この映画が私に与えた影響、そして私は視覚的な人間なので、イエスの人生を、私にとってより現実的に描けるようにしてくれました。

私がこの映画で最初に気に入ったのは、イエスの物語がベツレヘムでの誕生から始まるのではなく、ヨハネの福音書の「初めに、ことばがあり、ことばは神とともにあり、ことばは神であった」ことを示しているところにあります。 イエスは単に歴史の中で生きた人でも、偉大な哲学の教師でも、預言者でも、奇跡の働き手でもありません。 この映画はイエスが実際に神であることを私たちに確認させてくれます。

もう一つのことは、イエスがなぜ当時の人々にとって大変人気があり、魅力的であったのかというと、イエスが愛と喜びに満ちていたからです。 十字架にかかるという深刻な決意と痛みがありましたが、それでさえ愛の一部であり、私たちの究極の喜びにつながるということを示しています。

それから、ペテロがイエスを三度否定した後、悲しみと心の重荷を抱えて、「私はイエスを裏切った」と答えます。これは私たちにとって、自分の言動と思考の間違った選択によって,どれほど頻繁にイエスを失望させているかを思い起こさせてくれます。

しかし、私たちが覚えておかなければならないことは、私たちが何度失敗しても、神に立ち返るたびに、イエスは私たちを赦してくださるということです。ただ、自分がイエスを裏切ったことに気づき、赦しを願って、「私はあなたを裏切りました」と告白しなければなりません。  この場面は、私たちがイエスに立ち返ることを決して恐れてはならないことを思い出させてくれます。

次に、マグダラのマリアと弟子たちが、イエスが死からよみがえられたことを知って、喜びと幸せに満たされますが、その時ペテロは、いくつかのパンとぶどう酒を持って来るように頼みます。それから彼はキリストが最後の晩餐で語られたのと同じ言葉を語ります。 彼らはイエスが最後の晩餐でなさったように、一緒に聖餐を祝います。この映画は聖餐式の神聖さと重要性を思い出させてくれます。

最後に、マタイの福音書を引用しながら映画は終わり、弟子たちは地の果てまで福音を伝えるため興奮して走り去ります。使命感は確かに重要ですが、それが特によく機能するのは、弟子たちが福音のメッセージを伝えることに喜びと興奮を覚えているからです。 もし私たちが本当に福音を信じ、神の子供としての約束を信じるなら、私たちも弟子たちのように幸せで、福音を分かち合う喜びや興奮を抑えられないでしょう。私たちは福音の言葉を知るだけでなく、それを生活の一部にしなければなりません。

聖書の中のイエスを知るだけでなく、イエスと個人的な関係を持つのです。 このシーンは、福音が私たちの一部でなければならないこと、また私個人にとっても、聖書の中で最も深遠で人生を変える聖句の一つを思い出させてくれます。

だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。 しかし、すべてこれらの事は、神から出ている。神はキリストによって、わたしたちをご自分に和解させ、かつ和解の務をわたしたちに授けて下さった。すなわち、神はキリストにおいて世をご自分に和解させ、その罪過の責任をこれに負わせることをしないで、わたしたちに和解の福音をゆだねられたのである。 神がわたしたちをとおして勧めをなさるのであるから、わたしたちはキリストの使者なのである。そこで、キリストに代って願う、神の和解を受けなさい。（2コリント5：17－20）

私たちの教会が創立20周年を迎える中で、神が鶴田牧師に与えられた大使の召しについて考えさせられました。神がなされた事、またこれからなされる事に感謝し、興奮します。 「神の子」という映画は、単にイエスという名の人の物語ではなく、神が人となって私たちに福音を伝え、それによってすべてが永遠に変わるという物語です。

一年を振り返ると、諸々の事情で教会を去った人々、天に召された人々、又新しい人たちを迎えました。コロナも変異株が流行ったが、大事に至らず、又罹った人たちも重症にならす済んだことを感謝します。

そして先日、教会の20周年を多くの人々と共にお祝いすることができました。神様が鶴田先生を選び、人間の欲望を満たすために作られたような罪に満ちたこの地、ラスベガスに日本人教会が建てられたという事に大きな意義と使命があることを皆で再認識しました。

20年間で合計120人が救われて、他州や日本に派遣されていき、夫々の地で大活躍している事は大変な励みと喜びになりました。これからも神の家族として互いに愛し合いながら歩む決意を新たにしました。MN

A  統一教会に関する問題は、人道的に、また倫理的に受け入れられるものではないというのが一般的な見解ですが、彼らの根本的、また決定的な問題は、そのような非人道的な行為ではなく、その背後にある悪の霊の働きであり、神の救いを邪魔する赦しがたい虚偽の教えです。

統一協会（統一教会）は、正式名を世界基督教統一神霊協会と言います。教祖である文鮮明は、１９２０年、北朝鮮に生まれ、１６才の時、キリストから「２０００年前の使命が全うされていない。罪の中で悩み苦しむ人類を救ってほしい」との啓示を受けたとされています。そして１９４５年、金百文という人の弟子となり、メシヤとの性交によって救われるとの教えを信じて実行しました。そのために１９４８年、社会秩序侵害罪（婦女暴行・姦通罪）で北朝鮮政府に二度逮捕され、５年１０ヶ月の実刑を受けました。１９５４年５月、韓国のソウルで統一協会を組織し、１９５７年に「原理講論」を発行しました。

聖書には、神がアダムとエバを創造されたこと、そして禁じられていた善悪の知識の木の実を彼らガ食べたことで神に対し罪を犯したという記事があります。統一協会はそれを独自に解釈し、エバと悪魔が霊的に姦通したことでエバは霊的に堕落し、エバとアダムが性交することによってアダムが肉体的に堕落した。神は救い主キリストを遣わし、彼が十字架にかかることで人類は霊的な堕落からは救われたが、キリストは肉体的堕落からの救いを行わなかった。

そこで、肉体の堕落からの救いは罪のない再臨のキリスト（文鮮明）に委ねられた。つまり肉体的な堕落からの救いは文鮮明との性交によって与えられ、その結果、罪のない子供が生まれるというもので、合同結婚式もこの考えから出てきた儀式です。

彼らの活動の実体は、最初は市民講座・教養講座・カルチャーセンターなど、統一協会とは全く関係のない名前を偽り、サークル活動のようにして原理講義を聞かせていきます。そして、次の段階になると、３日～４０日に及ぶ様々な合宿研修会を行い、ハードスケジュールの中で思考能力を麻痺させ、原理講論を聞かせ、文鮮明が再臨のキリストであることを洗脳していきます。 そして洗脳された人々に対し、経済活動と称して様々なお金集めをさせます。

先祖のたたりを理由に高額な壷や印鑑を売りつける霊感商法、街頭で行なっている偽募金などがありますが、文鮮明が一言「○○億円必要だ。神はそれがなくて泣いておられる」と言えば、全統一協会員は経済活動に奮闘するのです。彼らは人を騙してお金を集めたとしても罪の意識がありません。その理由は、如何なる手段を選ぼうが、文鮮明のものを悪魔の側（非統一協会員）から奪い返すのだから良いことだと教えられているからです。

これらのことからも分かるように、彼らの活動はキリスト信仰とは全く関係のないものです。しかし、彼らは「聖書は消え行く教科書」として聖書を軽んじながらも、基督教という名を付けているのでキリスト教の一つであると思われてしまうことがありますが、それはとんでもない誤解です。

サタンの働きは実に巧妙です。あらゆるものを用い、人間を神の愛、また真の救いから引き離そうとするのです。そのために聖書を知らない人々に文鮮明こそが再臨のキリストであると偽り、偽の救いを広めているのです。