LVJCC・ニュースレター | July, 2020

 

ラスベガス日本人教会

DesertWind・ニュースレター July, 2020

 

『捨て身の信仰』(エステル記 4:1-17)

LVJCC 牧師:鶴田健次

 

エステル記は、イエス・キリストの四百数十年前の時代に生きたエステルという女性の信仰によってペルシャ帝国内の全ユダヤ人が虐殺から免れた出来事が記されている書です。エステルという名前は、ペルシャ語で「星」という意味ですが、その名のとおり、エステルは、暗黒の異教世界において真の神への信仰を星のように輝かせた女性でした。

エステルが生きていた時代はペルシャ帝国が世界を治めていた時です。イスラエルにおいては、バビロンの捕囚から帰ってきた人々がエルサレムの神殿を再建し、既に30年ほどが経っていました。

ところが、バビロンに捕囚として行ったユダヤ人の多くは、バビロンがペルシャに滅ぼされてもなおそのままペルシャ帝国にとどまり、そこで生活をしていたのです。

そんなとき、ユダヤ人を憎むハマンというペルシャ帝国の大臣によってユダヤ人は皆殺しにされそうになります。しかし、モルデカイという人の養女になったエステルという一人の美しいユダヤ人女性が、神の摂理的な導きの中でペルシャ帝国の王妃となり、信仰を持って捨て身の行動を取ったことによりユダヤ人が虐殺から救われることになるのです。

ハマンはペルシャの王アハシュエロスから重んじられ、今で言う総理大臣の地位にいました。王の家来たちは皆ハマンに膝をかがめ、ひれ伏しました。ところが、モルデカイだけは膝をかがめず、ひれ伏すこともしませんでした。

神以外の者にひれ伏すべきではないからです。そんな態度を見て、ハマンは怒りに満ち、モルデカイひとりに刑罰を与えるだけでは気が済まず、モルデカイの民族であるペルシャ中のユダヤ人を皆殺しにしようと考えたのです。

ハマンは王の許可を得てユダヤ人撲滅の書簡をペルシャ中に送りました。その法令が届いたどの州においても、ユダヤ人たちは嘆き悲しみました。王妃エステルは、「何が起きているのか」、人を遣わしてモルデカイに聞きました。モルデカイは法令の写しを使いに渡し、ユダヤ民族のために王に憐れみを求めるようエステルに頼みました。

しかし、たとえ王の家臣であっても、王に呼ばれてもいないのに王のところに行く者は死刑に処せられました。したがって、王妃エステルでさえ勝手に王のところに行くことはできません。

そこで、エステルが人を遣わしてモルデカイにその事を伝えると、モルデカイは「エステルがこの王国に来たのは神様の計画だったのだ」と彼女を諭しました。しかし、たとえ神様の計画でも、自動的に実現するのではなく、その計画のために召された人がその計画に身を投じなければなりません。

エステルはモルデカイに返事を送りました。「私は王のところへ参ります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」 この言葉は、エステル記の最も有名な言葉です。エステルはそのまま王妃として過ごすこともできました。しかし、彼女は「命をかけて王のところに行く」と決断したのです。そして、この捨て身の信仰が神様の御手を動かすことになるのです。

ある夜のこと、王は眠れませんでした。そこで王は記録の書を持って来るように命じ、それを読ませました。そこには、二人の宦官が王を殺そうとしていた時、モルデカイによって、その暗殺計画が未然に防がれたということが書いてありました。

王は、その事実を初めて知り、モルデカイに栄誉を与えることにしました。それだけではありません。モルデカイを柱に吊るして殺す予定であったハマンの悪事がバレ、モルデカイのために用意されていた柱にハマンが吊るされることになりました。さらに、ハマンの地位がモルデカイに与えられることになったのです。

それにしても、エステルの信仰は見上げたものです。ユダヤ民族を絶滅から救うことを自分に与えられた使命として受け止め、ペルシャの王妃としての身分どころか、命までも捨てる覚悟で、王の前に出て行きました。

これはイエス・キリストの型です。愛する者のために自分の命を捧げる捨て身の信仰を通して、神はいつの時代にも、偉大な御業をなされるのです。



 

Desert Wind  2020年 7月号・ニュース

5日(日)の礼拝は日英合同礼拝となります。この礼拝にてDavid Love兄が証しをして下さいます。通訳のご奉仕はYuko Love姉です。

12日(日)は礼拝後12時半より役員会が持たれます。

19日(日)は礼拝後12時半より婦人会が持たれます。

26日(日)は礼拝後のランチのあと1時半より教会総会が持たれます。

今月もまだ新型コロナの影響で諸集会が制限されていますが、月曜日の聖書クラスは引き続きバーチャル聖書クラスが持たれます。(7月6日は都合によりお休みになりますが、13日からZoomにて通常通り行われます)


暗い悪夢の中で医師が見た光

証し:ジュリアン・アーバン医師

(この物語はコロナ渦でのイタリアにて、病院で働く38歳のアーバン医師が体験された真実のメッセージです。Source: https://forums.catholic.com/t/prayers-requested-fordr-julian-urban-and-his-staff-see-note-below/600060

私はイタリアのロンバルディア地方の病院に勤務する医師です。以下は2020年3月に起こった事です。

私は、最も暗い悪夢の中でしか起こるはずのないことが、最近 3 週間の間、イタリアの多くの場所で起こっており、それを、私が携わっている病院でこの目で直接見て経験することになるとは思いもよりませんでした。

その悪夢は川のように流れ、その水流は、ますます大きく なっています。最初は何人か、それから数十人、そして、その次からは数百人の患者が来るようになりました。

今、私たちはもはや、医者ではなく、病院に入院させて生かす人と、家に戻らせてそこで死を迎えさせる人とを分けるのを決定する者となりました。誰もが生涯の間、 イタリアの健康保険料を払ってきたにもかかわらず、すべての患者が治療を受けられないのです。

2 週間前までは、私と私の仲間は無神論者でした。医者である私たちにとって、それは当然なことでした。私たちは、科学は神の存在を排除すると教えられてきました。 私は両親が教会に行くことを鼻で笑っていました。

9 日前のことです。75 歳の牧師が、病院に入院しました。 彼は親切な人でしたが、呼吸をすることが非常に困難な状態でした。それにもかかわらず、状態が良い時には、 聖書を携えて、死にゆく患者たちの手を握って、聖書を彼らに読んであげていました。その姿は私たち、医療陣に静かな感銘を与えました。

私たち医者はみな疲れ、落胆し、精神的にも肉体的にも限界に達していました。時間がある時、私たちは、その牧師が語る御言葉に耳を傾けていました。

私たちは限界に達しており、これ以上、何もできません。毎日人々が死んで行きます。私たちは疲労困憊しています。仲間の医療陣の中でも 2 人が命を落とし、感染し た人もいます。

私たちは神に祈り、助けを求める必要があることに気付きました。そして、そのことを、数分間の休憩時間に行いました。私たちは、同僚の医師たちと 「信じられないような変化だね」と話しています。かつて極端な無神論者だった私たちが、今は、日々平安 を求め、病の中にいる人々が助けられるようにと、 「主」に祈っているのですから。

昨日、その75 歳の牧師は死を迎えました。3 週間、ここ で120 名以上の死を目にしてきたにもかかわらず、私たちの心は崩れ去りました。牧師は重篤で、私たちも苦闘していましたが、牧師は、私たちに「平安」を届けようとしてくれたのです。その平安は、未信者だった時には、あるはずがないと思っていた平安でした。牧師は主の許に召されていきました。そして、今の状況が続くのであれば、私たちもまた、彼に続いて死を迎えることになるでしょう。

私は 6 日間家に帰っていません。最後のちゃんとした食事がいつだったのかも覚えていません。地上での自分の価値のなさを悟りました。私は、この命が続くまで、人々を助けたいと思っています。苦しんでいる人々と、仲間たちの死に囲まれていますが、私は、神に立ち返ることができたことを幸せに思っています。

(未だ病の中におられる方々の回復と、過重労働をされておられる医療従事者の方々の健康をお祈りください)

 


編集室・気まま便り

伝説の家政婦と呼ばれているタサン志麻についてテレビで紹介していた。

若い時フランスのレストランで修業し、フランス人と結婚して日本に帰国したが次々と2人の子供ができ、一時はシェフとしての人生をあきらめたが、ふと働く女性を助けたいと、広告を出したところすぐに依頼があり、留守の家に入り、冷蔵庫にある食材を使って、料理を数日分作って帰るという仕事をしている。

プロとしての料理方法から夫々の家族構成、子供達の年齢と好物と嫌いな物等々を考慮して愛情を込めて作るという事に頭を切り替え、今ではたくさんのリピーターを抱える程になった。「隣り人を愛しなさい。」を実行している人だと思った。

MN



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q 聖書にはバベルの塔のときから言語が分けられたとあり、そのせいで人類は何世紀も言葉に不自由しています。神様はこれでいいと思っていらっしゃるのですか?

 

A

もし世界の言語が一つであったらどんなに便利だろうか・・・とは誰もが考えることでしょうね。しかし、果たして世界の言語が一つであることは人類にとって本当に良いことなのでしょうか。聖書はそれについてどのように言っているでしょう?

現代文明の源流をさかのぼると、シュメール文明(バビロン文明)という世界最古の文明に行き着きます。この文明はのちのエジプト文明、インダス文明、黄河文明に影響を与えました。創世記11:1-2には、次のような記述があります。 「さて、全地は一つのことば、一つの話しことばであった。そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した。」

この「シヌアル」の地とは「シュメール」の地のことです。その場所はメソポタミアで、チグリス川とユーフラテス川の間に位置します。現在のイラクの地域です。続けて創世記11:3-9には次のように記されています。

「彼らは互いに言った。『さあ、れんがを作ってよく焼こう。』 彼らは石の代わりにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた。そのうちに彼らは言うようになった。『さあ、われわれは町を建て、頂が天に届く塔を建て、名をあげよう。われわれが全地に散らされるといけないから。』 そのとき主は人間の建てた町と塔をご覧になるために降りて来られた。主は仰せになった。『彼らがみな、一つの民、一つのことばで、このようなことをし始めたのなら、今や彼らがしようと思うことで、とどめられることはない。さあ、降りて行って、そこでの彼らのことばを混乱させ、彼らが互いにことばが通じないようにしよう。』 こうして主は人々を、そこから地の全面に散らされたので、彼らはその町を建てるのをやめた。それゆえ、その町の名はバベルと呼ばれた。主が全地のことばをそこで混乱させたから、すなわち、主が人々をそこから地の全面に散らしたからである。」

 この「バベル」の町が、バビロンの源流です。古代バビロン人は、神の領域である天に届こうとして一致団結し、高い塔を作ろうとしました。聖書によると、バベルの塔を建てる途中まで、世界の言語は一つだけでした。

もし世界の言語が一つのままだったら、意思の疎通は簡単だったでしょう。ところが神は彼らの言語を乱し、互いに言葉が通じないようにされたのです。その結果、彼らは世界中に散らされていき、その町を建てるのをやめました。

そこで、多くの人は、 「神がバベルで言葉を乱さなかったら、世界の人々は一致し、もっと平和な世界になっていたはずだ」と考えるかもしれません。しかし果たしてそうでしょうか・・・。

実際、世界の言語が一つであった時代、世界はどんな状態だったでしょう。創世記6:5には、その時のことが次のように記されています。「主は、地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾くのをご覧になった。」

これはノアの時代のことです。このとき世界の言語は一つだけでした。人々は自由に意思の疎通ができました。しかし、言葉の壁が無いために悪い思いが簡単に人々に伝染し、全世界に悪が増大したのです。

その結果、悪の広がりを止められず、多くの人が信仰を捨て、ついに神を信じる者はノアの家族だけになりました。このように神を信じる者が地上から完全に消え去る前に、神はノアの家族を箱船に入れて救い出し、悪の世界に大洪水という裁きを下されたのです。

ノアの洪水の後、ノアの子孫は増えていき、その中からニムロデという人物が現れました。ニムロデは世界最初の権力者となり、彼がバベルの町を建てました。「ニムロデ」とは、「我々は反逆しよう」という意味ですが、彼は世界の頂点に立ち、神に反逆して、バベルの塔を建てようとしたのです。

人々が団結すれば大きな力になります。人々は神を目指してバベルの塔を作り始めました。神は、神の領域を犯してバベルの塔を作る人々の姿をご覧になり、このままでは彼らに裁きをもたらすことをご存知でした。その解決策として、神は人々の言語を乱されたのです。

それぞれの国の言語が異なれば、言葉の壁が生じ、その壁は腐敗のスピードを遅らせます。たとえ一つの国が悪に染まっても、言語の壁によって世界が一気に悪に染まることを防ぎます。こうして神は、世界を悪の腐敗から防ぐための防腐システムを作られたのです。

 



 

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