LVJCC・ニュースレター | December, 2019
ラスベガス日本人教会
DesertWind・ニュースレター December, 2019
『クリスマスの恵み』(ルカの福音書2:1-21)
LVJCC 牧師:鶴田健次
皆さん、メリークリスマス! こうして今年もイエス・キリストの御降誕をお祝いできることを嬉しく思います。
さて、世の中には多くの誤解があります。知っているつもりが、実は本当のところを知らない。そんな事が案外多いものです。その意味において、クリスマスは世界中で一番有名な祝日ですが、その意味するところにについては、多くの誤解、多くの思い違いがあるようです。特に日本人においてはそうだと思います。
ある人は、クリスマスを一年の労をねぎらって、飲んで食べて、ドンチャン騒ぎをする時だと思っています。また、ある人は、クリスマスは、クリスマスプレゼントを交換する時ぐらいにしか考えてません。
よく言われる笑い話があります。あるサラリーマンがクリスマス・イヴに行き付けのスナックで催されるクリスマス・パーテイーに出掛けました。途中、住宅街を歩いていたら、教会の前を通り過ぎ、その時、教会の中からクリスマスの歌が聞こえてきました。そこで、このサラリーマン、驚いて、独り言を言います。「世の中も変わったもんだ。近ごろは教会でもクリスマスを祝うようになったのか。」 これは、おそらく本当の話でなく、誰かが考えた一つの風刺だと思いますが、それ程までに日本人はクリスマスの意味を知らないということでしょう。
実際、メリークリスマス!とお互いに声を掛け合うのに、いったい何がメリークリスマスなのかを知らない。楽しくクリスマスキャロルを歌うのに、その言葉の意味を考えずに歌っている。クリスマスの主人公をそっちのけにして、自分たちが楽しんでいる。そんな現実が日本人の中にはあるかも知れません。こう言う私も、かつてはそうでした。
ところで、すべての事柄には『出来事』とその『意味』があります。クリスマスの『出来事』については多くの人々が知っています。それは、イエス・キリストが生まれたということです。これがクリスマスの出来事です。
ところが、クリスマスの『意味』についてはどうでしょうか。イエス・キリストは一体どんな方なのか。イエス・キリストはなぜこの世に来られたのか。イエス・キリストが来られて、この世はどう変わったのか。そして、このキリストと私とどんな関係があるのか。
こういう問いが示そうとするクリスマスの『意味』を、どれ位の人が知ってらっしゃるでしょうか。クリスマスの『出来事』だけを知り、その意味するところが自分のものになっていなければ、その人にとってクリスマスは空しいものです。
ルカの福音書の2章11節で、ルカは、クリスマスの『意味』を、羊飼いたちに伝えた天使の言葉を使って、こう表わしています。「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。」 この言葉を通して、聖書は「神が人間の姿を取ってこの世に来られた」という事実を伝えているのです。
クリスマスの『意味』は、聖書が証言しているとおり、私たちのために救い主キリストによる救いの道が開かれたということです。
つまり、自分の罪のために永遠の滅びという絶望の中に置かれていた私たちに、イエス・キリストによる罪の赦しと、永遠の命という希望の世界がもたらされたということです。
永遠に生きることができるという信じられないような驚くべき恵みが、イエス・キリストによって、この世にもたらされた。
この私にもたらされた。あなたにもたらされた。それがクリスマスの意味であり、クリスマスの恵みです。
御言葉が胸に奥深く残った
証し:国分重子
神様の導きに感謝します。
私が初めて教会に伺ったのは確か16歳の頃でした。我々の時代では、中学を卒業と同時に就職した人が結構多かったので、ルンルン気分で山梨県の甲府市内にある製糸工場に入社しました。
工場の寄宿には一室6名いましたが、その中の友達に誘われて、ある冬の寒い日に教会に行きました。とても静かで厳かな教会(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド)でした。
何度か通っていましたが、その内に体調を崩して医者から休職を勧められて、やむなく実家に帰りました。病名はリンパ腫で、首に腫れ物ができて手術をしたのですが、完治するまでに3年かかりました。
その療養中に、黒くて長い聖服を着た神父様がたびたびいらして下さいました。小さな新約聖書を下さって、神様の話をして下さったのですが、何も覚えておりません。ですが唯一つ、「神はそのひとり子を賜うほどに世を愛された。
すべて神を信じる者は滅びずして、永遠の命を得んためなり。」その御言葉はなぜか忘れる事なくずっと胸の奥深く残り、いつも口ずさんでいました。あの黒い聖服を着た神父様は夢の中によく出てきますが、後ろ姿だけで幻のように消えて行ってしまいます。
あれから何十年経った事でしょう。縁があって娘の居るラスベガスに来ました。始めは娘と娘の大学時代の同級であった人と三人で教会にお邪魔しましたが、今は私一人が通っています。
2007年4月8日イースターの日に、サリーさんと一緒に洗礼を受けさせて頂いたのですが、とても不安でした。高橋和子さんが週一回位電話をかけて下さって、2−3時間かけて神様の話やラスベガスの事、又教会の事など話して下さって、少しずつ心が開けて来たのでした。
そして、聖書の御言葉とも知らずにいつも心の底で祈っていた神様の御言葉は、鶴田先生によってはっきりわかるようになりました。
又、時々日本に帰っていましたので、その時は家の近くの桜美林教会にお邪魔しています。教会の牧師先生が講壇の上から「何処にいても良い、何をしていても良い、日本に帰って来たら必ずこの教会に来て下さい。
この教会はあなたの故郷と思って、いやあなたの故郷です。」とおっしゃって下さったのがとても嬉しかったです。日本に帰るたびに桜美林教会に寄せて頂いています。
ラスベガスの皆さんはとても親切で、栄子さんが車で教会に連れて行って下さって、スモールグループにも寄せて下さった、とても感謝致しております。
今はサリーさんが教会に連れて行って下さり、私生活の事も色々とお世話して下さっています。神様の導きと思い、すべてに感謝致しています。
Desert Wind 12月号・ニュース
◆ 鶴田先生ご夫妻が訪日中の12月1日(日)の礼拝は日英合同礼拝でJohn Carlo兄弟がメッセージを執り継がれます。また、2時より体操教室が行われます。
◆ 12月15日の礼拝後の愛餐会の中でシカゴに引っ越される佐藤辰義兄の歓送会が持たれます。
◆ 12月18日午後6時半よりキャンドルサービスが持たれます。友人知人をお誘いあわせてお越しください。
◆12月22日の礼拝はクリスマス日英合同礼拝です。なお、この礼拝で下鳥結香姉の洗礼式を執り行います。また礼拝後はポットラックでクリスマスランチョンが持たれます。
◆ 12月29日(日)は、ランチの後大掃除をします。皆さんで協力し合い教会を綺麗にしましょう。
◆ 12月30日の1時より望年祈祷会が持たれます。年越しそばを頂き、一年の恵みを分かち合います。
編集室・気まま便り
2019年最後の月となり、振り返ってみると世界情勢は複雑だった。
米中貿易摩擦、核問題、日韓関係の悪化、北朝鮮のミサイル発射、イランと米国の緊張、サウジアラビアの問題等々。又地球温暖化が深刻化している。
日本には大雨による洪水と大型台風という新たな災害が押し寄せ、多くの人々が被害に遭い、この年末を仮設住宅や避難場所で年を越すことを思うと気の毒である。
良き知らせというと、日本の平成天皇が生前退位され皇太子が天皇に即位された。そして「令和」という新しい時代が始まった。若く才能豊かな新天皇と皇后陛下の国内外の活躍に期待したい。
終末の時である事を念頭において、神様への絶対的信頼と希望を託し、明るい気持で新年を迎えたいものである。そして世界平和を祈りつつ。
MN
△▼△▼ LVJCC キリスト教 Q&A △▼△▼
Q 信じるだけで救われるって、なんか新興宗教みたいで怪しい・・・
確かに「信じるだけで救われる」と聞くと、なんとなく怪しく感じるかも知れませんね。しかし新約聖書のエペソ書2:8−9には次のような言葉があります。「あなた方は、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。行いによるのではありません。だれも誇ることのないためです。」(エペソ2:8-9)
神の言葉である聖書が教える真理は、人間は、善行、慈善、修業、難行苦行をしなくても、戒律を守らなくても、念仏を唱えたり、多額の献金をしなくても、信じるなら救われるというものです。
上記のエペソ書の言葉のように、確かに聖書は信じるだけで人は救われると教えています。
もちろん、クリスチャンは良い行いをしなくてもいいと言っているのではありません。しかしクリスチャンは、救われるために良い行いをするのではありません。
救われた喜びをもって、感謝の心から良い行いをするようになるのです。これはすべて神様の恵みなのです。
では、一体何を信じれば、人は救われるのでしょうか? それは天地万物を造られた唯一の神がおられること、そして、その神が、ご自身の独り子イエス・キリストを遣わされたこと、さらにキリストが、あなたを救うために十字架の上で身代わりに死んで下さったこと、そして、三日目に死からよみがえられたことを信じるのです。
これらのことを信じるだけで、あなたは救われるのです。聖書は確かにそう教えています。聖書は神の啓示の書であり、全幅の信頼をもって信じるべき書物です。
それでは、一体何から人は救われるのでしょうか。それは、この世の罪の生活と死後のさばきである地獄(永遠の滅び、永遠の火の池)からの救いです。多くの人は、救いと言えば、病気が治ったり、いろいろな問題が解決したり、経済的に裕福になることなどを考えます。
しかし、そういうものは本当の救いではありません。たとえそれらのものを手に入れても、人生の最後には、すべての人に必ず死がやって来ます。そして聖書はその死についてこう警告するのです。
「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。」 (へブル9:27)
つまり、死んだあとの永遠のさばき、このさばきから救われることを抜きに本当の救いはないのです。このように、キリストを信じることによってもたらされるものは、この世のご利益宗教とは全く異なるものなのです。
では、なぜ、ただ信じるだけで救われるのでしょうか。それは、神がご自身の御子を通して、その救いの御業を完成して下さったからです。
神は聖く正しい方ですから、あなたの罪を裁かなければなりません。しかし、神は愛であり、あなたを愛しておられ、あなたを裁きから救おうとされました。
そこで神は、独り子イエス・キリストを遣わされ、この方が、十字架に架かって、あなたの身代わりに、罪の裁きを受けて死んで下さいました。それによって、あなたの罪の裁きは終わりました。神がすべてをして下さったので、あなたは救われるためには何もする必要はないので
す。この救いを受けるのに必要なことは、ただキリストを信じることだけなのです。
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