2. 真理とは何か?

 

真理は、感情ではありません。真理は、考えではありません。真理は、聖書の中に見出される普遍的・絶対的な神の言葉です。カルト(異端)は、真理を持っていないので間違いです。つまり彼らは、父・子・聖霊の神に関する、またキリストの十字架の働きに関する間違った理解のために、救いの教理には誤りがあります。

誠実と善行は、神と人との間にある罪から来る断絶を埋めることはできません。キリストの血だけが、人間の罪を洗い清めることができます(へブル9:22、ヨハネ14:6)。誠実と善行は、確かに素晴らしいものですが、人間に永遠の滅びをもたらす罪の問題解決には全く無力です。また、それが、「神様、私の心を見て下さい。どれだけ私が誠実かが解かるでしょう。私は天国に行く資格があるでしょう?」と言うように、神に受け入れられることを正当化する理由として持ち出されるとしたら、誠実も善行も誇りの化身になってしまいます。

もし、誠実と善行が神を満足させるのに十分なものであるならば、神は私たちの間違った考えを正すために聖書を与えられもしなかったでしょうし、私たちの善行がなし得なかったことをするために神の子を送ることもなかったでしょう。神が真実であると言われるものこそが真理であるということです。

神は唯一である

キリスト教:
本当のキリスト教の教義は、神は唯一の方であるということです。この神の前にも後にも、造られた神は存在しません(イザヤ43:10)。神は他の神など知ることすらありません(イザヤ44:8)。全宇宙を探しても、この唯一の神だけが存在なさるのです。これを一神教と呼びます。

モルモン教:
彼らは、地球の神は多くの神々の中の一つである(“モルモン教の教理”163ページ)と言っています。これは多神教と呼ばれるものです。しかし、彼らは多くの神々の中の一つの神(エロヒームと呼ばれる)を礼拝します。これは、一神崇拝と呼ばれています。

エロヒームは、かつて他の惑星にいた人であった(“モルモン教の教理”321ページ)とされています。エロヒームは神になって、彼の女神妻と共にこの世界に来ました(James Talmageによる“Articles of Faith”443ページ)。モルモン教徒は、彼ら自身の世界の神になれる可能性があると信じています(“預言者ヨセフ・スミスの教え”345-347、354ページ)。これは明らかに聖書の教えと矛盾します。モルモン教徒は多神教信者です。キリスト教徒は一神教信者です。モルモン教の教えは非常に間違いだらけです。

エホバの証人:
彼らは唯一の神を信じています(“Make Sure of All Things”188ページ)。彼らは神を『エホバ』と呼びます。この事に関しては彼らは間違っていません。神は唯一だからです。

三位一体

キリスト教:
神は、父と子と聖霊の三位格を持つ、三位一体の神です。その位格において、父なる神は子なる神とは違い、子なる神と聖霊なる神も違い、聖霊なる神は父なる神とは違います。しかし、父も子も聖霊もすべて永遠性を持つ全知全能の神です。

三位一体に対する異論は、それが論理的でないということです。しかし、聖書は論理によって支配されるものではありません。神から来たものの中には人間の頭脳で理解し難いものもあります。その上、あらゆる創造物に神の手の業を見ることができます。ローマ書1:20を見ると、神の見えない性質がすべての被造物において明らかに見られると書かれています。創造は、様々な三位一体から成り立ちます。たとえば、時間・空間・物質です。また時間は、過去・現在・未来であり、各々の「部分」は異なりますが、それでも、その三つは同じ性質のものです。空間は、高さ・広さ・深さであり、各々の「部分」は異なりますが、その三つは空間という同じ性質のものです。物質は、固体・液体・気体であり、各々の「部分」は異なりますが、それでも、その三つは物質という同じ性質のものです。

モルモン教:
彼らの神概念は、三つの神々によって占拠されている事務所のようです。父と呼ばれる神、子と呼ばれる神、そして聖霊と呼ばれる神がいます。彼らは、『人格』は人間の形を取らなければならないという間違いを犯しています(“教義と誓約”130:22)。これは、複数の神がいることを教えていると同時に、三位一体の正統な見解と矛盾するものです。

エホバの証人:
彼らは三位一体を否定します(“Let God be True”100-101ページ)。彼らは、父なる神だけが神格を持った神であると言います。彼らは三位一体の聖書的教義を否定する間違いを犯しています。

イエス・キリスト

キリスト教:
キリストは、三位一体の第二位格の神です。またキリストは神であり、また人でもあります。つまり完全な神であると同時に完全な人でもあるということです(コロサイ2:9)。キリストは神の形であられましたが、ご自分を空しくして、人間の姿になられました(ピリピ2:6-8)。キリストは神と人との仲保者です(第一テモテ2:5)。また、キリストは創られたものではなく、すべてのものの創造者です(ヨハネ1:1-3)。

モルモン教:
イエス・キリストも悪魔も、また私たちもすべて、父なる神とその女神妻の子供である(“モルモン教の教理”516ページ)。

エホバの証人:
イエス・キリストは、人となった天使長ミカエルで、十字架ではなく杭に掛けられて死に、霊的によみがえり、そして、再び天使になるために天国に戻られた(Watchtower、1963年5月15日、307ページ)。ここでの問題は、キリスト(ミカエル)が被造物であるということです。そのために、エホバの証人の聖書『新世界訳』は、コロサイ書1:16-17において4回も「他の」という言葉を書き加えています。「他の」という言葉は聖書の原文にはありません。

救い

キリスト教:
救い、あるいは罪の赦しということは、神からあなたに与えられるものです。それは無償のギフトとして与えられる永遠の命です(ローマ6:23)。罪人は、十字架で身代わりの犠牲を捧げられたイエス・キリストに対する信仰によってのみ、神の目に義と認められます。義認(あるいは義とされること)は信仰によって成し遂げられるものです(ローマ5:1)。私たちの努力や善行は、救いのためには何の役にも立ちません。もし私たちの行いが救いのために役立つなら、イエス・キリストは意味も必要もなく死なれたことになります(ガラテヤ2:21)。

モルモン教:
モルモン教における罪の赦しの教義は、私たちがイエス・キリストを信じ、バプテスマを受け、すべての戒めに従う努力をした後で、恵みによって救われるとします(“Articles of Faith”92ページ)。彼らは、十字架におけるキリストの完結した働きに加え、私たちの行いによって赦されることが可能になったと言います。つまり、私たちの行ないはキリストの完結した働きと混ぜ合わせられ、それから、神の前に罪の赦しが与えられます。

この教義の間違いは、私たちの行いが罪の赦しである救いの役割を果たすということです。私たちの行ないは救いのためには何の役にも立ちません。ガラテヤ書3章、5章で、パウロは、神に義とされるためには律法を守らなければならないという考えを非難しています。救いは無償のギフトであり、キリストの血という代価が既に支払われているのです。

エホバの証人:
罪の赦しは、善い行いと神との協力による(“Studies in the Scriptures” Vol.1, 150,152ページ)とされています。彼らは、イエス・キリスト(天使長ミカエル)の犠牲がアダムが閉めたドアを開けたと主張します。言い換えれば、イエス・キリストの犠牲のゆえに、あなたは神と協力して、救いを得ることができるということです。

この教義の間違いは、前述のモルモン教の場合と同じです。私たちの行ないは、救いにおいて何の役にも立ちません。行ないは私たちが救われた後に伴うものであり、救われる前に要求されるものではありません。また、救いはキリストの十字架の贖いに何かが付け加えられなければならないものではありません。キリストの働きに何かを加えるということは、キリストの十字架の死では不十分であったということであり、それは神に対する侮辱です。

結論

真理は、ただ単にそれが真実であるから重要なのではありません。真理が重要である理由は、私たちが誰を、そして何を信じるかを明らかにするからです。イエス・キリストは、モルモン教で言うように悪魔の兄弟なのでしょうか?また、キリストは人になった天使なのでしょうか?それとも、キリストは三位一体の第二位格の神、全宇宙の創造者でしょうか?この中の一つだけが正しい答えです。

信仰は不可欠な要素です。しかし、間違ったものに対する信仰は無意味です。それは信仰がないことと同じです。信仰は、その対象となるものと同じ価値があります。つまり、意味のないものに対する信仰は意味がなく、偽りのものに対する信仰は偽りだということです。だからこそ、本当のイエス・キリストを知り、このキリストに対する信仰を持つことが大切なのです。それは神の言葉である聖書が明らかにしているイエス・キリストであって、モルモン教やエホバの証人が教えているイエス・キリストではありません。

永遠は、間違うにはあまりにも長過ぎます。特にイエス・キリストについては。


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