10.契約

契約とは、二者あるいはそれ以上の間で交わされる協定また同意です。聖書の契約は、神が私たちにどのように関わり、どのように私たちを贖い、私たちにイエス・キリストにある永遠の生命を保証することを選ばれたかということです。 聖書で明らかにされたこれらの真理は、キリスト教の基礎です。聖書は契約の書です。つまり、旧約聖書と新約聖書は、古い契約と新しい契約ということです。 “testament”という言葉は”契約“という意味のラテン語です。

聖書の中に見られる契約には一つの型があります。基本的に、それは以下の通りです。まず初めに、神はご自分の事とご自分がなされたことについて説明し、次に、二者(あるいはそれ以上)の間における義務のリストを用意されました。それから続くことは、契約を守るか破るかに基づく報いと罰に関する扱いです。十戒は、まさにこの型に順ずるもので、契約の書です。

契約は、まず神が最初に人類にどう対処するかを決めたかということです。私たちは、ヘブル書13:20で言われている永遠の契約についての学びから、この事を知っています。「永遠の契約の血による羊の大牧者、わたしたちの主イエスを、死人の中から引き上げられた平和の神が」(へブル13:20)。この契約では、父なる神と子なる神が選民イスラエルに関する契約を結ばれました。この契約は、宇宙が創造される前に作られ、父なる神が御子に与えられたすべてのものを御子にもたらす約束から成っています(ヨハネ6:39)、17:9、24)。御子は人になられ(コロサイ2:9)、しばらくの間、御使いよりも低いものとされ(へブル2:7)、律法のもとにあるものとされました(ガラテヤ4:4-5)。御子はこの世の罪のために死に(ヨハネ2:2)、父なる神は御子を死からよみがえらせるのです(詩篇2篇)。

永遠の契約は恵みの契約に通じます。父と子の間に作られた永遠の契約の中に、神と人との間に作られた恵みの契約があります。この後者の契約は、十字架におけるイエス・キリストの犠牲に基づいて、神が人間に永遠の命を約束されることです。その契約は、後の時代の人々との間における追加契約を通して、この世に明らかにされます。アダム(創世記2:15-17)、ノア(創世記9:12-16)、アブラハム(創世記17章)、シナイ山のイスラエル人(出エジプト、34:28)、新しい契約における信仰者(エレミヤ31:31-37)など。契約には、二つの主な契約があります。ところが、契約の数に関しては色いろな見解があります。ある人は、契約は、永遠の契約一つだけであると言います。しかし、ある人は二つあると言い、ある人は三つあると言い、またある人は四つあると言います。結局、完全な答えはありません。

契約について知ることは、いくつかの意味でとても重要です。

1. 私たちは、神が人間を契約に基づいて扱われることを学びます。
2. 契約は協定であり、それは神によってなされた約束です。私たちは永遠に関する神の言葉を当てにすることができるので、御子によって永遠の命が約束される契約の中に安らぎを得ることができます。
3. それは、私たちが聖書を契約の書として見る手助けになります。旧約聖書、新約聖書は、古い契約、また新しい契約ということなのです。
4. 契約が、それを通して書かれた聖書の枠組みであると分かれば、その意味をもっとよく理解できます。また、神が契約を通して私たちを扱われること、さらに、神に対する私たちの責任や、私たちに対する神の責任をよく理解できます。
5. 私たちは、契約批准のために、神によって用いられた象徴(聖餐やバプテスマ)をより良く理解できる。

A. 永遠の契約における要件と約束

a.父なる神は御子に対して、全世界の罪の贖いをすべきであり(Iヨハネ2:2)、律法を守ることによってアダムができなかった事をしなければならない(ガラテヤ4:4-5)。
b.この要件は、以下の事柄を含んでいました。

①  御子は人性を持つものでなければならない(ヨハネ1:14)。
②  御子は律法の下に自分を置くべきである(ガラテヤ4:4-5)。
③  御子は、罪の赦しと永遠の命を成し遂げた後、それを選ばれた者たちに適用させなければならない(ローマ5:18; Iコリント15:22)。

B. 永遠の契約と恵みの契約との関係

a.永遠の契約は恵みの契約の型です。前者は永遠であり、後者は、ある意味で、特定の時間の中に認められるものです。また、前者は、父と選びの民の頭としての子によって成り立っており、後者は、三位一体の神と選ばれた罪人との間に成り立つものです。

①  もし父と子の間に永遠の契約がなかったなら、神と罪人との間にも恵みの契約はなかったはずです。
②  罪人の内に信仰をもたらす聖霊は、父なる神によってキリストに約束されました。そして、信仰による生きる道はキリストによって保証されたのです。

C. 働きの契約としてのアダムとの契約

a.これはアダムが神に対する従順のゆえに永遠の命を持つ者であったときの神とアダムとの間における契約です。アダムには罪の性質がなかったので、これは可能なことでした。(創世記2:16-17)
b.神はアダムとの契約を結ばれました。その契約に関する約束は命でした。またその条件は完全な従順であり、不従順に対する罰は死でした。

D. ノア契約

a.この契約は、二度と洪水によって世界を滅ぼすことはないというノアに対する神の約束でした。そのしるしとして、神は虹を与えられました。(創世記9:9-17参照)

E. アブラハム契約

a.神はアブラハムに地上のすべての民族はあなたによって祝福されると言われました(創世記12:3)。
b.神は土地と子孫の繁栄をアブラハムに約束され、アブラハムに契約を守るように命じられました(創世記17:9)。また神の民であることのしるしとして割礼を施すようにと言われました(創世記17:10-14)。

F. モーセ契約

a.律法の付与において、イスラエルの民は聖なる国家を構成し、神との交わりを確実にするために、従うべき規定を与えられました。その契約は、和解のいけにえと血の注ぎによって批准されました(出エジプト24:4-8)。(批准=条約に対する国家の最終確認)

G. ダビデ契約

a.神はダビデに、彼の子孫は永遠の王国を持ち、彼の子として知られると言われました(詩篇89:3-4)
b.ダビデの子孫を通してイエスは生まれました。

H. 新しい契約

a.これは、神の律法が人の心に書き記されるメシアの時代の新しい契約です。(エレミヤ31:31、33)
(律法が人の心に書き記される: 聖霊がクリスチャンに内住して律法の働きをすることを意味する)
b.これは、エデンの園で約束されたことです。(創世記3:15)
c.これは、アブラハムに宣言されました。(創世記12:3)
d.これは、キリストのうちに成就しました。(ルカ1:68-79)

I.  恵みの契約

a.これは、罪に対する怒りの神とその怒りが向けられた罪人との間に交わされる、キリストを信じる信仰によって救いが約束されるという恵みの協定であると定義できるかも知れません。そして、罪人は、信仰と従順の人生を約束し、信仰によってこれを受けます。(ヨハネ1:12-13; 3:16; ローマ10:9-10)


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