DesertWind・ニュースレター May, 2023

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『絶望から希望へ』(第二列王記4:1-7)

LVJCC 牧師:鶴田健次

第二列王記4章には、預言者エリシャが行なった4つの奇跡物語が記されています。これらの物語は、エリシャがイスラエルの偉大な預言者エリヤの後を継ぐ正統な預言者であることを示しています。

1-7節の物語は、預言者エリシャに熱心に仕えた一人のしもべが死に、その妻子が生活に行き詰まり、負債を抱え、二人の息子が債権者の奴隷にされてしまう危機の中で、エリシャに救いを求めてやって来るという設定です。

人々は絶望の中で絶望を見て挫折します。しかし神を信じる者は、絶望の中で希望を見ます。絶望の中に希望を見て、絶望から立ち上がり、希望の明日に向かって進んで行くのです。

ですから何があっても落胆せずに、どんなに大変で、辛く、苦しくても、諦めて座り込んだりしないで、信仰によって立ち上がり、希望の明日に向かって前進する者でありたいと思います。

 ① 絶望は希望の種

今日の聖書箇所には、絶望の中にいる一人の女性の話が出てきます。頼りにしていた夫が借金を残して死にました。それで、その借金を返済できず、二人の息子が奴隷として売られそうになったのです。まさに途方に暮れてしまう絶望的な状況です。

私たちの人生においても、自分の力ではとても解決できない、絶望的な現実に見舞われることがあります。そんな時、皆さんはどうされますか。座り込んで、自分の人生を嘆きますか。

問題を誰かのせいにして不平不満をぶちまけますか。あるいは、誰かのところに行って相談しますか。それとも主の前にひざまずいて助けを祈りますか。このやもめは、神の人エリシャの所に行って、自分の絶望的な状況を説明しました。

絶望に目を向ければ、絶望の思いに支配されそうになります。しかし、絶望の中で神を見上げれば、その絶望の中に希望を見出し、その希望が私たちに近づいて来るのです。なぜなら、絶望は希望の種で、絶望の中に輝かしい希望を見出すことができるからです。

 ② 私が持っているもの

4章2節を見ると、エリシャは、絶望の中で叫ぶ女性の訴えを聞くと、彼女に尋ねました。あなたが持っている物は何ですか? 神はエリシャを通して、彼女にないものものは何かと聞かれたのではなく、持っているものは何かと聞かれたのです。

ここに私たちの霊の目を開き、大切な気づきを与える神の問いかけがあります。神は全能者であられますが、私たちが持っているものを用いて偉大なことをなされる方です。私たちが持っているものは何でしょうか。

私たちが持っているものの中で最も尊いものは信仰です。なぜなら、この信仰が偉大な神の御手を動かすものだからです。この女性は、自分が持っているものは、ただ油の壺一つだと言いました。

今で言うと「家には何もありません。米もなく、ラーメンもなく、冷蔵庫は空っぽです。ただ天ぷら油が少しだけ残っています」という感じです。

本当に貧しい状況でした。そんな苦しい現実の中で、彼女はありのままを告白しました。しかし、その真実な告白に対し、神はその油の壺一つを用いて偉大な御業をなされたのです。

 ③ 奇跡をもたらす信仰

3節と4節を見ると、 油の壺は一つしかないのに、近所の家から空の器をすべて借りてきて、戸を閉め、その壺の油をすべての器につぎなさい、とエリシャは言いました。

何とおかしなことをエリシャ先生は言われるのだろう、とやもめは思ったに違いありません。しかし、彼女は信仰の女性でした。信仰の女性は、預言者の言葉に条件を付けずに従います。その従順が奇跡を生むのです。信仰の従順は、奇跡を経験するための近道なのです。

そこで二人の息子に「隣の人たちみんなから器を借りれるだけ借りて来なさい。家にある全ての空の器を借りて来なさい。全部借りて来なさい」と言って、息子たちを遣わしました。町の人々は戸惑ったに違いありませんが、息子たちが一生懸命に頼むので、彼らは全ての空の器を貸してくれました。

皆さん、この空の器は、私たちの信仰のはかり、信仰の大きさを象徴しています。神様が皆さんの信仰のはかりをご覧になって、御業をなされるのです。信仰のはかりに従って、私たちを満たそうとしておられるのです。

 



『日本へ奉仕と学びの旅

証し:カーソン・海・バンクス

ネイサン・ピアース

今年の1月9日から18日まで、高校卒業プロジェクトのため日本へ行って来ました。この旅の目的は日本の地域での奉仕と日本を学ぶことでした。

卒業プロジェクトの拠点となった場所は千葉県柏市です。この場所を選んだ理由はカーソンの祖母が住み、また祖母の友人の北川さんと祖母が運営している「介護・認知症の家族と歩む会」のサポートでボランティア活動やイベントをセッティングして下さったからです。

第1ペテロの手紙5章5節 『同じように、若い人たちよ。長老たちに従いなさい。みな互いに謙遜を身に着けなさい。神は高ぶる者に敵対し、へりくだる者に恵みを与えられるからです。』のみ言葉を持って、祈りつつ日本に出掛けました。

このプロジェクトで、私達はしばしば高齢者の方々と一緒に過ごし、古くからの日本の伝統について学び、彼らの活動に一緒に参加しました。

私達の体力を用いて高齢者の方々を手助けすることによって高齢者の方々と深くつながることができました。柏市みどり台の町会「ふれあいサロン」での高齢者の方々との交流会にて、かしわ踊りと炭坑節を一緒に踊り、折り紙や漢字を学び、詩吟『富士山』を習い朗詠しました。

活動のハイライトを6つにまとめました。

市役所:柏市役所の方と会い、夏祭りの話や、10代の若者がボランティアをやりたがらないので、若いボランティアを見つけるのが大変だという話を聞きました。 また、その問題を解決するための方法についても話し合いました。

仏教徒:アメリカの大学や日本内外で60年間、仏に仕えておられる僧侶に会いました。 彼は、仏教の道を歩まれ、また、臨死体験をしたことなどを話してくれました。 2ページの仏教の教典を見せていただき、ご教示いただきましたが、この教典には仏教の核となる哲学が書かれていました。

交換留学生:大学の2限目と4限目の授業を受け、またグレン、マリオ、アリエルという3人の留学生に会いました。彼らはフィリピン出身で、日本に留学のために来ていました。彼らは大学のキャンパスを案内してくれて、日本で市民権を得ようとしているアメリカ人に会ったことを教えてくれました

社会人英語サークル:年配の男性と中年の中国人女性と控えめな年配の日本女性の3人で構成されていました。私達は主に年配の男性の方と話しましたが、彼は日本の次世代を心配し、怠惰が忍び寄る問題を語って下さいました。

日本の高校生:3人の日本人高校生と会いましたが、私達若者の生活の類似性について共感し合いました。 それから、違いについても話し合いました。 彼らが日曜日しか学校を休まないと聞いて驚きました。

日本の教会:私達は日本の教会の礼拝に参加しましたが、正直なところ、アメリカの教会とあまり変わりなく、4曲の賛美を歌った後、説教がありました。 日本ではキリスト教はあまりポピュラーではないと聞いていたので、こんなに多くの人が参加していることに驚きました。

この卒業プロジェクトを通して、様々な職業の方々と知り合うことができ恵まれました。 人々の証は私達に衝撃を与え、一緒に神について多くの事を話し合えた事は幸いでした。私達の活動内容は環境をきれいにしたり、神学的な話をしたり、日本が抱える問題の解決策を一緒に考えたりすることでした。

日本が抱える3つの問題とは

① 超高齢化社会(65歳以上の人口は 総人口の28.8%。高齢者単身世帯23%)

② 出生率の低下

③ 高齢者の病気特に認知症罹患率が高い(65歳は20%、80歳は45%)

という事がありますが、その問題の一番目と二番目に熱心に取り組んでいるのが『介護・認知症の家族と歩む会』の代表・カーソンの祖母の友人の北川さんと『笑顔の会・きらら』の代表・祖母です。

こちらの受け入れ団体のサポートにより、このような機会を与えてくれたことは私達2人とも絶大な感謝の気持ちでいっぱいです。 また、叔母の直美さんをはじめ、この旅で出会ったすべての人々に感謝します。

私たちはまもなく高校を卒業しますが、これからも地域社会に貢献し、高齢者の方々の心に寄り添えるよう努力していきたいと思います。最後にこの学びの旅、卒業プロジェクトを可能にしてくれた偉大な神様に感謝し、栄光をお返しいたします。


編集室・気まま便り

メモリアルデーに去年、教会主催の墓地で行われるメモリアルサービスに出かけました。その時A兄が来ていて、「以前受けた心臓手術の時、私はもう少しで、この下に入っていたところでした。」と話していた。その後9月初めに心臓近くの動脈瘤の手術を受けられて、麻酔から目覚めず3週間後に召された。

これから手術のためロスに向かうという時のA兄の明るい笑顔が忘れられない。私達も術後帰って来られると信じて祈っていました。人の命の尊さと手術の難しさ等深く考えさせられました。今日一日を大切に神様のみ言葉に従って生きたいと思いました。 MN



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q 白い御座のさばき(最後の審判)とはどんな裁きですか?

A 「また私は、大きな白い御座と、そこに着座しておられる方を見た。地も天もその御前から逃げ去って、あとかたもなくなった。 また私は、死んだ人々が、大きい者も、小さい者も御座の前に立っているのを見た。そして、数々の書物が開かれた。また、別の一つの書物も開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行ないに応じてさばかれた。 海はその中にいる死者を出し、死もハデスも、その中にいる死者を出した。そして人々はおのおの自分の行ないに応じてさばかれた。 それから、死とハデスとは、火の池に投げ込まれた。これが第二の死である。 いのちの書に名のしるされていない者はみな、この火の池に投げ込まれた。」

「白い御座のさばき」とは、失われた者が火の池(永遠の刑罰の場所)に投げ込まれる前の最後の裁きのことです。この裁きは、千年王国のあと、悪魔と獣と、にせ預言者が火の池に投げ込まれたあとにあります(黙示録20:7-10)。

また、そこでは「いのちの書」が開かれ、そこに記されているところに従って、人は永遠の命を相続するか、火の池で永遠の刑罰を受けるかが決まるのです。

人は誰でも神から与えられた責任をどのように果たしたか、神に申し開きをする時が来ます。それが白い御座のさばき(最後の審判)です。神のさばきは完全で正しく、隠されていた罪はすべて露わにされます。ローマ14:10-12には、「・・・・私たちはみな、神のさばきの座に立つようになるのです。・・・・私たちは、おのおの自分のことを神の御前に申し開きすることになります」と書かれています。

すべての人は、信者も未信者も、やがてキリストのさばきの座の前に立つのです。しかし、信者にとって良いニュースは、彼らには白い御座のさばきはないということです。

なぜなら、それは彼らが福音を信じて神の子供とされた時に解決したからです。キリストを信じた者は、彼らの罪がキリストのものとされ、キリストの義が彼らに転嫁されたという聖なる交換の法則によって恵みを得ているからです。

しかし、キリストを拒否した者たちは、自分で自分の罪を贖わなければならないのです。彼らは、刑罰として悪魔と共に火の池に落とされます。これが第二の死です。その刑罰は永遠に続きます。

私たちの救いはキリストにあって保証されていますが、神の御前に申し開きする必要がありますから、何をするにも、神の栄光を現わす心掛けが必要です(1コリント10:31)。

白い御座のさばき以降は、もはや誰も死ぬことがないので、死とよみ(ハデス)も火の池に投げ込まれます。こうしてキリストは、すべてに勝利し、キリストとしての使命を終えられるのです。1コリント15:24-26には次のように記されています。

「それから終わりが来ます。そのとき、キリストはあらゆる支配と、あらゆる権威、権力を滅ぼし、国を父なる神にお渡しになります。キリストの支配は、すべての敵をその足の下に置くまで、と定められているからです。最後の敵である死も滅ぼされます。」


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