DesertWind・ニュースレター August, 2023

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『すべてが主イエスの御業』(使徒の働き3:11‐16)

LVJCC 牧師:鶴田健次

最近使徒の働き3章1-10節は、「美しの門」と呼ばれる所で物乞いをしていた生まれつきの足なえが癒されたという奇蹟が記されているところです。

この出来事は、たちまち神殿の内外に広がり、驚いた人々がペテロたちのところにやって来ました。そこでペテロの説教が始まります。

それは、キリストの御名による回復ということがそのテーマです。つまり、罪のために神との関係を失ってしまった私たちに、主イエス・キリストによって神との関係の回復の道が与えられたということです。

初代教会におけるペテロや他の弟子たちは、あらゆる機会をとらえてキリストを証しました。この箇所もそうです。生まれつきの足なえを癒すと、人々は驚いて、ペテロたちの所にやって来ました。そこでペテロは、その機会を逃さず主イエスを証したのです。

① ペンテコステが繰り返される

3章の出来事には、2章のペンテコステの出来事との共通点があります。2章のペンテコステの出来事は、聖霊の働きによってなされた奇蹟でした。

約束の聖霊を待ち望んでいた弟子たちの上に聖霊が降り、聖霊に満たされた弟子たちは、世界中からエルサレムに来ていたユダヤ人たちに、彼らの国の言葉でキリストの福音を語ったのです。

そして、それに驚いた人々が弟子たちの周りに集まって来ました。その人々に対してペテロが説教を語りました。同様に、美しの門での生まれつきの足なえの癒しも聖霊によってなされた奇蹟です。聖霊は、ペンテコステの日にだけ働いたのではありません。

その後も継続的に働き続けておられ、その聖霊の働きによって、この癒しの奇蹟も行われました。そして、それに驚いた人々が弟子たちのところに集まり、その人々に対してペテロが説教を語るという共通した構造が2章と3章にはあります。

そういう意味では、3章の出来事はペンテコステの出来事の繰り返しだとも言えます。またさらに言えば、教会の歩みは、日々、ペンテコステの出来事の繰り返しでもあるのです。

② 私たちの業によるのではない

この生まれつきの足なえが癒されたのは、ペテロやヨハネに特別な力があったからでも、彼らの信仰が深かったからでもありません。12節と13節を見ると、ペテロは人々に向かって、「イスラエルの人たち、なぜこのことに驚いているのですか。なぜ、私たちが自分の力とか信仰深さとかによって彼を歩かせたかのように、私たちを見つめるのですか。アブラハム、イサク、ヤコブの神、すなわち、私たちの父祖の神は、そのしもべイエスに栄光をお与えになりました」と言いました。

ペテロは、奇蹟を見て驚いている人々に向かって、まことの神を知らない異邦人ならまだしも、アブラハム、イサク、ヤコブの神を知ってい

る彼らユダヤ人が、こんな事で驚いているのはおかしいのではないかと言うのです。確かにその奇蹟は人間的に見れば驚くべきことですが、私たちが信じる神がどういう方であるかを知っていれば、少しも驚くことではありません。私たちの信じる神はアブラハム、イサク、ヤコブの神なのです。

 ③ 力はイエスの御名にある

16節を見ると、「このイエスの御名が、その名を信じる信仰のゆえに、あなたがたがいま見ており知っているこの人を強くしたのです。イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです」とあります。

ここでペテロは、この足なえの男が癒された本当の原因は、ペテロとヨハネにではなく、主イエスにあったことを強調しています。神が主イエスに栄光をお与えになり、このイエスの御名が、その名を信じる信仰のゆえに、この人を強くし、完全な体にしたのだというのです。

つまり、イエス・キリストは、十字架につけられて死んで終わりだったのではなく、死からよみがえり、生きて働いておられたということです。

聖書は、イエス様が死んだ状態から復活していく過程を事細かに説明しません。むしろ、十字架で死なれた主イエスが、今も生きておられるという現実を証拠をもって証しするのです。

そして、主イエスは、今の時代にも、あの足なえの男にしたのと同じような力ある業を私たちにして下さり、私たちを癒し、私たちを強くして下さるのです。



『マウントハーモン修養会に参加して

証し:善・コールマン

今回は、マウントハーモンでの体験を皆さんとシェアする機会をいただきました。マウントハーモンはサンタクルーズ近郊の山中で行われる、クリスチャンサマーキャンプです。

このキャンプはJEMS(Japanese Evangelical Missionary Societyの略)という団体によって運営されている。

まず初めに、これまで何度かマウントハーモンに参加する機会を与えてくれたトム・ヨネムラ氏に感謝したい。彼の助けがなければ、僕はこのキャンプの存在さえ知ることができなかっただろう。

だから、彼と素晴らしい奥さんのパティに心から感謝している。僕が行くたびに、彼は僕の面倒を見てくれ。彼は僕の人生における神の祝福のひとつだ。

マウントハーモンに参加するずいぶん前、いやここのところ数年「自分の人生の目的は何なのか。」思考を自由に巡らせる時間が与えられると、僕はしばしばこのことを考えるようになった。

「なぜ僕はこの世に生を受けたのだろう?僕は何か素晴らしいことをするために生まれてきたのだろうか?それとも、僕はただ人生を漂い、生きては跡形もなく死んでいくのだろうか?」

その答えなのか、マウントハーモンにいる間、僕はあることに気づいた。出席者全員が、神を賛美することが自分の目的であることを心から知っており、信じているということに。彼らは、自分がこの地上に置かれた理由が神を賛美するためであることを理解し、知っている。

最初の夜の礼拝後、キャビンの仲間の一人が、僕と同じようにマウントハーモンに来る前に悩んでいた疑問を口にした。「もし人々が神を知る機会がなかったら、彼らは地獄に堕ちるのでしょうか?」するとキャビン・リーダーは「イエス」と答えた。

翌日の夜、キャビンに集まって、その日のセッションについて話し合ったとき、僕はこの疑問について考え込んでいる自分に気づいた。

その仮定の状況とは、「もしある男が両親の他誰もいないジャングルの中で生まれ、生涯誰とも会うことなく、ただ生き延びるためにだけ人生を過ごしたとしたら、その男は地獄に落ちるのだろうか?」というものだった。するとキャビン・リーダーはまたしても「イエス」と答えた。

この答えが僕にはしっくりこなかったので、講演者の一人であるウィンストン・チャン氏にこれについて尋ねてみた。ローマ人への手紙1章19節から20節にこう書かれている。「神について知りうることは、彼らの間で明らかです。

神が彼らに明らかにされたのです。神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。」

「それは、神が彼らに示されたからです。それは、世界の創造以来、神の人の目に見えない属性が被造物を通してはっきりと見えるからです。」ウィンストン氏は次に、「たとえジャングルで暮らす人間でも、その人は神のことを知ることはできる」と僕に説明した。

また、「僕たちは罪深い被造物であり、天国に行けるはずはなく、キリスト・イエスによる神の恵みと憐れみによってのみ行けるのだ」と説明した。僕たちの元の性質は永遠に神と断絶状態にいるのである。

ウィンストン氏と交わした会話は、また別の疑問を投げかけた。「なぜ僕は地球にいるのだろう?」「なぜ僕の魂は選ばれたのだろう?」一週間の大半をこのことを理解するのに費やしていたとき、キャビン・リーダーが僕に言った一言が、僕の考えを一変させた。

「君はもうここにいるのだから心配する必要はない」。なぜかこれには本当に心に響きを覚えた。僕はすでにここにいる。

僕がここにいる理由を知ったところで、僕が生きていて地球にいるという事実は何も変わらない。いいえ。だから心配する必要はない。これからきっと神様が僕を造ってくださった理由を明らかにしてくださるはずだ!と。

こうした質問や会話を通して、僕は神との歩みをさらに深めていけるようになったと思う。自分ではどうしようもないことに疑問を持っても意味がないことに気づいた。

この時点まで、僕は自分の人生を中途半端に生きていた。マウントハーモンで過ごした後、僕は主とともに歩む決心をしたと確信を持って言える

。世界がどう思おうと関係ない。世界は僕の領分ではないからだ。僕はより大きな目的のために創造された。僕たちは皆、そうなのだ!と思った。それを知る事こそが、僕たちの希望である。


編集室・気まま便り

私は毎日「デーリーブレッド」という小冊子を読んでデボーションをしていますが、ある日「苦しみの理由」というページにヨブ記38章から最後まで読むことが奨励されていたので読んでみました。

ヨブが「どうして私はこのような苦難を経験しなければならなかったか」という問いに対しての神の答が書かれている箇所でした。それには天地創造された神の偉大さが語られていました。

又他の聖書の箇所には苦しみはちょうど親が子供を厳しく躾けるように、神様が与える愛であると。どんなに理不尽な苦難に襲われても神様を信じ切って、ひたすら祈り求めていったら、神様は決して見放さないで、必ず解決の道を示して下さると思うと主のみ名を讃えずにはいられません。MN



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q モルモン教はなぜ異端と呼ばれるのですか?

 

A まず初めに異端の定義を明らかにしたいと思いますが、異端とは、正統からはずれている思想・信仰・学説のことです。学問の世界では新しい発見や時代と共に正
統とされるものが変わっていく可能性はありますが、信仰の世界では時代が移り変わっても真理とされるものは変わりません。

キリスト教は、天地万物の創造者なる神がご自身を聖書の中に啓示された宗教です。そして聖書に啓示された真理は、時代を超えて不変です。

それに対し、聖書に書かれている真理を人間的に解釈し、神が意図されていない教理を導き出したのがキリスト教の異端であり、その一つがモルモン教です。

モルモン教は、1830年、アメリカのニューヨーク州で始まったグループで、創始者はジョセフ・スミスという人物です。彼は、神からの新しい啓示を受けたとして、「モルモン書 (旧名モルモン経)」を出版し、モルモン教会を発足させました。

モルモル教会は、正式には「末日聖徒イエス・キリスト教会」といわれ、本部はアメリカのユタ州ソルトレイクシティにあります。

モルモン教の教理には数多くの問題点がありますが、今回は「モルモン書」の嘘について述べたいと思います。この書物はジョゼフ・スミスが天使モロナイ(復活した預言者モルモンの息子)から金版を授かり、彼が特別な石を使って翻訳したことになっています。

また11人がその時の証人として「モルモン書」の冒頭に名を連ねています。しかし、11人中8人までがモルモン教を脱退、残った3人はジョセフ・スミスの父親と2人の兄弟だけです。

ところが、もともと「モルモン書」は、ソロモン・スポールディンクというアメリカ人が、「アメリカ人はイスラエル民族の分派である」という幻想をもとに書いた歴史小説(1812年)です。しかし、誰もそれを取り上げてくれない中、ジョセフ・スミスがその原稿を買い取り、それを基にオリヴァ・カウドリとマーティン・ハリスに執筆させ、1830年に出版したものです。

この二人の助手は、始めの頃、「自分たちはその金盤を見た」と証言したのですが、あとで、「あれは嘘だった」と前言をくつがえしてモルモン教会より脱会しています。

スミスは、この経典は421年から827年までクモラの丘の土中に秘蔵されていたと主張していますが、モルモン書の中には、ジェームス王(1566-1625年)の命による英国欽定訳聖書(1611年刊行)の訳文そのままを、1000か所も引用していることで、自らのウソを暴露しています。

また一般の書物ならば資料が増えたり、新事実の発見により改訂版が出されるのは珍しくありませんが、絶対に間違いのない神の言葉ならば、改訂版などは到底考えられないことです。

しかし、モルモン書は原版と現在の版には3990カ所以上もの変更箇所があるのがその実体です(「教義と聖約」は65000カ所以上の変更)。つまりモルモン書は、神の言葉どころか、人を欺く偽証人の作り話であるということです。

それを知らずに多くの善良な市民がその偽証に惑わされているのは実に気の毒な話です。

 


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