DesertWind・ニュースレター April, 2024

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キリストによる以外に救いはない』(使徒4:1-12 )

LVJCC 牧師:鶴田健次

1549年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に来て以来、キリストを信じる人々が増えていき、秀吉の宣教師追放命令が出されても信徒の数は増え続けていきました。江戸幕府になり、キリスト教禁止令が発布されてから多くの殉教者が出ました。

1873年になって、キリスト教禁止令は撤廃されますが、クリスチャンは相当ひどい扱いを受けてきました。しかし本物のクリスチャンたちの心には「イエス・キリスト以外に救いはない」という信仰が刻み込まれていたので、どんな迫害に遭っても彼らは信仰を守り抜くことができたのです。

最近のキリスト教会は「イエス・キリスト以外に救いはない」ということが強調されなくなり、聖書に忠実であるよりも、この世と調子を合わせるようになりました。

ローマ書3:4に、「たとえすべての人が偽り者であるとしても、神は真実な方であるとすべきです」とありますが、教会は世の中と調子を合わせるのではなく、聖書の教えを忠実に守らなければなりません。

① イエス・キリストの復活の力

1-4節を見ると、ペテロとヨハネが捕らえられるという事件が起こります。これはキリスト教会における最初の迫害です。それが一体なぜ起こったのかというと、彼らが主イエスの復活を宣べ伝えていたからです。

生まれつきの足なえをペテロとヨハネが癒したことで、それがどういうことかを話していると、そこに祭司たち、宮の守衛長たち、またサドカイ人たちがやって来て、彼らを捕らえたのです。

ペテロとヨハネが、イエス様を例にあげて、死人の復活を宣べ伝えているのに困り果てたからです。特にサドカイ人たちは復活を信じない現実主義者で、ペテロとヨハネが主イエスの復活について宣べ伝えていたことに苛立ちを覚え、二人を捕らえたのです。

しかしペテロは3:15で、「神はこのイエスを死者の中からよみがえらせました。私たちはそのことの証人です」と言いました。この復活した主イエスを信じる信仰によって、聖霊の力を得、彼らは大胆に語ることができたのです。

② 本当の権威

5〜7節を見ると、ここに民の指導者と長老と学者たちが集められたとあります。それはユダヤ教の最高議会であるサンへドリンが召集されたということです。

彼らは使徒たちを取り囲むように真ん中に立たせて、「おまえたちは何の権威によって、また、だれの名によってあのようなことをしたのか」と尋問しました。「あのようなこと」とは、彼らが生まれながらの足なえを癒したという3章の出来事のことです。

彼らの主張によると、このような癒しの業をするには、サンへドリンの許可が必要だったというのです。だから、それがなかったということは勝手な行動をしたのだと言って責めたのです。

彼らは、本当の権威者を見失っていました。神を恐れ、神に従うという大切な姿勢を失っていました。そのために、彼らの考えも生活もすべてが形だけのものになっていました。それが彼らの問題でした。

しかし、それは彼らだけのことではありません。私たちの中にもある問題かも知れません。神が何と言っておられるかよりも、自分の考えを優先させ、自分が満足することを求めていることが少なくないのです。

③ イエス・キリストによる以外に救いはない

4:10を見ると、何の権威によって、また、だれの名によってこんなことをしたのかという議会からの質問に対して、ペテロは、それは「あなたがたが十字架につけ、神が死者の中からよみがえらせたナザレ人イエス・キリストの名によることです」と答えました。

ナザレ人イエス・キリストは、彼らが十字架に架けて殺した人です。しかし神は、このイエスをよみがえらせたのです。なぜなら、このイエスこそが真の権威を持ち、死者の中からよみがえる力を持ったお方だったからです。この主イエスこそが無くてはならない方、聖書の中で何千年も前から預言されていた救い主でした。

ペテロは結論として次のように言いました。「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名のほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」

あなたは、この確信をお持ちでしょうか。ペテロたちが如何なる困難にもめげず、熱心にキリストの福音を宣べ伝えたのは、この方以外にはだれによっても救いはないという確信があったからです。

 



『神様がご用意された時、そして今

証し:ロペス 秋池 はるみ

「神の御目が人の道の上にあり、その歩みの全てを神が見ておられるからだ。」(ヨブ記 34:21)

主の御名を讃美いたします。

ロスよりラスベガスに引っ越ししてきてから、早2年が経とうとしています。新しい地で心機一転し、新しい自分と向き合えたことを喜んでおります。

礼拝出席を3年間ほど休んでしまっていましたが、霊的に乾いていた私を、神様はラスベガス日本人教会に導いて下さり、たくさんの恵みを与えて下さいました。主は私を賛美チームに招いて下さり、心から賛美をお捧げ出来る機会をも与えて下さいました。

何より今、信仰によって神の家族とされた兄弟姉妹たちとともに、主の御顔を仰ぎ、祈り合い、愛し合い、学びあえることは、心からの喜びであり、大きな祝福です。

主人と共に11月から12月にかけて、4年振りに日本訪問を果たしました。私にとっては、日本を出てから既に30年という月日がたち、ここで過去を振り返り、未来に向かっていくためにも、自分が育った土地を訪れ、また長らく会っていない友人たちとも会わなければ、という思いがありました。そして、妹たちと一緒に国内旅行の計画も立てました。

日本訪問中は、幼なじみたち、また、心をともにして踊っていたバレエの仲間たち、そして苦しかった時に職場で支えてくれた友人との再会を喜び、近況を伝え合い、心を通わせ合いました。

特に、職場の友人であり、ともに東京ユニオンチャーチという英語の教会に通っていたN姉は、現在、横須賀市にある、日本キリスト教団の野比教会で主任伝道師としてご奉仕しておられます。

それで日曜礼拝に出席したところ、偶然にも、ラスベガス日本人教会の創立時からずっとご奉仕しておられたノーマン長老の奥様である美佐子夫人の従姉妹にあたる方とお会いできました。

不思議なめぐりあわせにびっくりしました。(イエス様は、いたずらなお方でもありますね。)主イエス様にあって、私たちは、どこに住んでいても、まさに信仰の家族であると思い知らされました。

能登金沢地方への旅行は、たっぷりの湯量の温泉や、輪島の朝市、輪島塗り、日本海に面し、絵画のような美しさでたたずむ千枚田、そして海の幸と山の幸、ぜいたくで優しい時間をいただきました。

また、金沢市内では、加賀百万石ならではの気質や伝統が人々の心意気や普段の生活の中にも生きており、びっくりしたり、感心したりしました。心から楽しみ、堪能した旅行でした。

日本に滞在中は、妹たちの家に泊まり、家族との時間をたくさん過ごしました。特に、4年前に帰省した時にはまだ産まれていなかった孫の一人もすでに元気いっぱいのこどもに成長しており、時の流れを目の当たりにしました。

家族にイエス様のご愛を伝えるのは、本当に難しいですが、これからもくじけずに祈り続けることで、時をもって主が働いて下さることを信じております。

12月中旬にアメリカに戻りましたが、旅の疲れがきっかけになってしまったのか、主人のビンスが体調を崩し緊急入院するという出来事がありました。

幸い大事にはいたりませんでしたが、このことにより、彼の今までの生活習慣を見直すことができ、健康管理に繋げていくことができました。正に、神様のなさることはすべてを良いことに導いて下さると感謝いたしました。

そして続けて起こったのが、新年早々、一月一日の能登半島一帯の大地震でした。ちょうど一か月前に訪問していたその場所全部が、大きな被害を受けてしまったのです。

実際に話をした人々、滞在した場所、そしていまだに目に焼き付いているそのすべてが被災地になってしまったことを考えると、どうしてよいかわからないほど苦しかったです。

なぜ神様はこのようなことをなさるのか。苦しくてたまりませんでした。でも、人間の目にはわからなくても、主はどんな悪いことをも用いて良きご計画のために導いてくださるということに気づいた時、希望をもって能登の復興のために祈り、応援していこうという気持ちになりました。

なにより、このことを通してイエス様を知る人々が必ず興されると信じることが出来ました。

年末年始をはさみ、大きな感情の起伏のあった月日を過ごしました。特に、この4年ぶりの日本旅行は、今の自分の立ち位置を深く見つめる時となり、更に新しいページに踏み出すための時間をいただけたことを感謝いたします。

「人の心には多くの思いがある。しかし、主の計画こそが実現する。」 (箴言19:21)

 


編集室・気まま便り

多くのヒット曲を世に残した、なかにし礼の自伝といわれている「兄弟」という映画を見て感動した。彼には14才年上の兄がいて特攻隊として戦場に行ったが生還した。

しかし、長男として7人家族を養っていくことは大変で、はじめに鰊の漁に投資して、見事成功し大儲けができたために、その後も何回か投資を試みるが失敗を繰り返し、大きな借金を背負うこととなる。

なかにし礼は心臓の病を抱えながら、苦労して詩を作り、ヒットしても次から次へと兄が金の無心にくる。その苦労は並大抵の状況ではなかったようだ。MN

「人はそれぞれ、自分自身の欲望に引かれ、唆されて、誘惑に陥るのです。 そして、欲望ははらんで罪を生み、罪が熟して死を生みます。」 (ヤコブ1:12-15)  

 



 

LVJCC キリスト教 Q&A

Q セカンドチャンスの教えは聖書的ですか?

A  セカンドチャンスの教えは確かに魅力的ですが、聖書は死が救いのチャンスの終わりであることを明確に示しています。

ヘブル人書9:27には、「人は一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」とあります。したがって、人は生きている間は救われるチャンスは何度でもありますが、一度死ねば、もはやチャンスはないのです。

さて、セカンドチャンスがあることの根拠として、「死人が神の子の声を聞く時が来ます。今がその時です。それを聞く者は生きます」というヨハネ5:25を挙げる人がいます。しかし、この聖句全体はヨハネ 5:25-29なので、文脈を無視してはなりません。

ここでは、墓の中にいる人も含め、誰もが「神の声を聞き」、その後死からよみがえらされ、永遠の命を得るか、神から引き離されるかのいずれかになると言われています。神の子が世を裁くとき、すべての人は「神の子の声を聞く」ことになりますが、それは死んだ人に福音を宣べ伝えるという意味ではありません。

24節では、永遠の命を受ける方法について書かれています。それは、主イエスのことばを聞いて、神を信じる者は、永遠の命を持つということです。信じる者だけが命を得、信じない者はさばかれるのです。その言葉を受けて25節で、「死人がキリストの声を聞くときは今です」と語られているのです。つまり、この「死人」とは霊的に死んだ人々のことで、セカンドチャンスの根拠にはなりません。

次に、ルカ 16:19-31 にある「金持ちとラザロの話」を見てみます。ここでは、金持ちが死んで陰府の苦しみの中にいます。彼にもう一度チャンスが訪れる気配はありません。実際、物語の中でアブラハムは、誰も苦しみの場所から慰めの場所に、またはその逆に移ることはできないと言っています(16:26)。この話から人の死後の様子が解ります。

陰府に下った金持ちは、炎の中で苦しみながら目を上げると、遠く離れた所にアブラハムのもとで安らいでいるラザロを見ます。金持ちはアブラハムに、ラザロを送り、彼の指を水に浸して自分の舌を冷やして欲しいと願います。しかしアブラハムは、この遠く離れた二つの場所を行き交うことはできないと答えます。

すると金持ちは、それならせめてラザロを自分の兄弟たちのところに送り、こんな苦しい場所に来ることがないように警告して欲しいと願います。それに対するアブラハムの答えがすべてを物語っています。

アブラハムは、「死んだ者たちの中から、だれかが彼らのところに行けば、彼らは悔い改めるでしょう」と食い下がる金持ちに、「モーセと預言者たち(聖書)に耳を傾けないのなら、たとえ、だれかが死人の中から生き返っても、彼らは聞き入れはしない」と答えます。

つまり聖書こそが人を救いに導くのに十分であり、それ以外の啓示が信じない者に救いをもたらすことなどできないということです。石の心を肉の心に変えるためには、どれだけチャンスがあっても十分ではありません。生きている間に聖書の福音を信じなかった人は、死後においては審判だけが残されているということです(黙示録20:14-15)。

セカンドチャンスを唱える人々は、第一ペテロ3:19や4:6を引用し、死後にも救われるチャンスがあると主張します。しかし、これらの聖句には学者たちの間でも様々な解釈があり、明確な意味を断定することは困難です。

ただ結論として言えることは、重要なテーマに関する共通の見解を明確に述べている聖句がたくさんあるのに、数少ない不明瞭な聖句でそれらを否定すべきではないということです。むしろこのような不明瞭な聖句は、聖書全体のより多くの明確な証言に照らして解釈すべきであるというのが聖書解釈の原則です。

 


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