地球の磁気により地球上に生じる磁場(磁界)を総称して地磁気といいます。コンパスが地球の南北を指すのは、地球の北極にS極、南極にN極があり、その極から発する磁場が地球を覆っているからです。つまり地球は一個の巨大な磁石のようになっていて、この地磁気があるために、登山家は霧に覆われた中でも、コンパスを用いて方角を知ることができるのです。
地球の磁場の研究によれば、地球の年齢は1万年以下であると言われています。地球の磁場は、1829年に初めて測定されて以来、毎年測定されてきましたが、その測定結果は、磁場が少しずつ減衰していることを示しています。
地球の磁場は、1829年以降、今までの間に約14%も減衰していますが、これはかなり急速な減衰です。では1829年以前も、地球磁場は減衰していたのでしょうか。そうです、やはり減衰していたのです。それは古磁気学によって知ることができます。
それは、考古学者によってなされた煉瓦、陶磁器、キャンプファイアーの石、そのほか人と関係のある物体の磁化に関する研究です。それらの物体の中の酸化鉄は、それらが最後に常温に冷却されたときの地球磁場の強さと方向を記録にとどめています。世界的に収集された古い磁気を帯びたもののデータにより、西暦1000年頃の地球磁場は、今よりも約40%も強かったことが分かりました。さらに今から2000年前は、今よりも50%も強かったのです。
しかし、それ以前は、地球磁場は何回も反転したりして大きく変動したことが分かっています。これは、岩石の生成時に閉じこめられた磁力を研究する古地磁気学によって知られています。古地磁気学は、地球の地層が形成されたときに、磁場に何回も変動や反転があったことを示しています。進化論者はこうした現象を説明するために、40年以上にわたって「ダイナモ理論」と呼ばれる説の研究に従事してきました。しかし、これはあまり成果が得られず、むしろ最近になって行なわれた海底の電流の測定結果は、ダイナモ理論を否定するものでした。
これに対して、最近アメリカの著名な科学者で創造論者であるラッセル・ハンフリーズ博士が提出した新理論(ダイナミック減衰論)は、地球磁場の変動をよく説明しています。米国サンディア国立研究所の原子物理学、および地球物理学研究員であったハンフリーズ博士の説は、かつて天王星と海王星の磁場の予測にも通用され、その正しさがアメリカの惑星探査機ボイジャー2号によって実証されました。進化論者は、天王星の磁場は全くないか、非常に小さいだろうと予測していたのですが、ボイジャー2号が1986年に天王星の近くを、また1989年に海王星の近くを通過したときに送ってきたデータは、ハンフリーズ博士の説と一致していたのです。
ハンフリーズ博士によると、地球創造時に磁場は最も強い状態にありました。しかし、次第に一定の割合で減衰していきました。BC2500年頃のノアの時代になって、全世界的な大洪水が地球表面に起きると、地球内部にも流体の乱れが生じ、それが磁場の急速な反転や動揺を引き起こしました。そして、その後2000年以上にわたって、地球磁場に上下の変動を生じさせたのです。
この磁場の変動は、大洪水によって全地に形成された地層の中に、岩石の地磁気記録として残りました。しかし、キリストが降誕された頃の時代になると、地球磁場は本来の自然な状能に落ち着きました。そして以後は、現代に至るまで、一定の割合でなめらかに減衰し続けているのです。
ハンフリーズ博士の理論は、進化論者が説明できなかった地球磁場の反転や変動の仕組みを見事に説明するものであって、博士によると、地球磁場は大洪水のときの乱れにより一時的に反転や、多極化等の変動を起こしたものの、確実に全体の磁場エネルギーを減らしつつあります。
もし過去にさかのぼって、地球磁場の限界に至るまでの年代を概算するなら、それは最大で8700年になります。もしそれ以上過去にさかのぼると、地球磁場は、あり得ないほどに大きくなってしまうので、地球の年齢は最大でも8700年であり、実際はもっと若いということになるのです。つまり、この年齢は、聖書の文字通りの解釈による地球の年齢は約6000年という数字と一致するのです。
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