地球の水と大気

暗黒の宇宙にあって、ただひとつ青い宝石のように美しい光を放つ地球、その美しさの源である「水」は、液体状では地球以外には見つかっていません。地球上の水は固体(氷)で1.7%、液体で98.3%、気体で0.001%存在するそうですが、地上の最低気温-60℃から最高気温+60℃でこのように三態をとる物質は他にありません。

 

また地球には、13.5億立方kmの水が地表の71%を覆っていて、乾いた砂にさえ15%の水分が含まれていると言われます。水は全ての生物に必要不可欠なものです。人間も胎児は90%、幼児は70~80%、成人の体は60%、脳の90%が水で出来ています。まさに地球は水の惑星です。この生命の源とも言える水は、実は他の物質が従う規則性、法則性をことごとく無視する不思議な物体でもあります。

 

たとえば、物質は一般的に固体になるほど密度が高まるという傾向がありますが、水は4℃までは密度が大きくなりますが、氷になると8%も密度が小さくなる希少な物質です。そのために氷は水に浮くわけで、もし氷が水より重ければ水に沈んでしまい、寒いところでは池も海も凍って生物は生きていけなくなります。特に氷河期の海では、表面の氷が冷気を遮断して下の海水が凍るのを防いでいたために、海の生物が生き延びられたのです。

 

水と氷の温度による重量

 

水の密度 摂氏0度 0.99984 g/cm3
  摂氏4度 0.99997 g/cm3
  摂氏100度 0.95906 g/cm3
氷の密度 摂氏0度 0.9168  g/cm3

 

水には多くの不思議な作用がありますが、水は最も大きな比熱を持ち(液体アンモニアだけ例外)、他の液体に比べると異常なほどに大きな気化熱を奪います。その事は生物の温度調節にも有効であり、また気候を安定させる上でも大変重要な役割を果たしています。この地球の水の97%は海水で、3%が淡水ですが、前述のごとく1.7%が極の氷として存在しています。残りの殆どが地下水と土壌に含まれ(0.7%)、湖、湿地の水は0.02%弱、大気中の水分は0.001%程度です。ところが、この僅か0.001%の水蒸気が、いわば大気のエンジンとも言える働きを担っているのです。

 

太陽からは1平方mあたり700キロカロリーのエネルギーを受けていますが、その30%が雲で反射され、その他大気外に放出された分を除くと58%が地球表面で吸収されます。そのエネルギーは大気中の水蒸気に吸収されたり、地表の水を蒸発させるのに使われます。蒸発した水蒸気は上空で水に凝結するとき、凝固熱を大気に放出します。そして水は雨となって地上に帰り、温められて再び水蒸気になり、こうして水分と熱の循環が行われるのです。

 

では、この水は一体どうやって存在するようになったのでしょうか?残念ながら、これに関する事実を知る者はどこにもいません。もともと科学者たちは、海の水は長い時間をかけて増えていったものと考えていましたが、今では多くの科学者が、多くの科学的データをもとに、地球の歴史の初期に既に大規模な海洋が形成されていたことを確実なものとみています。

 

この事は聖書の記述とも一致し、旧約聖書の創世記1:7には、「大空の下にある水」と呼ばれるものが天地創造の二日目に創造されたと記されています。これが地表の全域をおおう海です。

 

また大気についても、海と同様に、地球の歴史の初期に既にあったことを示す明確な証拠が存在します。現在の地球の大気は、78%が窒素、21%が酸素、そして残りの1%のほとんどがアルゴンという気体で占められています。その他、比率的には僅かな二酸化炭素、水蒸気、ヘリウム、水素などが含まれています。アルゴンは、無色無臭で、私たちは普段その存在に気づきませんが、空気中に含まれる3番目に多い気体です。そして、このアルゴンについての最近の研究によれば、この気体が、地球の歴史の初期に既にあったことが確実視されています。また更に、この結論はアルゴンに限らず、大気の他の成分(窒素など)についても同様であると言われています。

 

そして、この結論は、海と同じく、聖書の記述にも一致し、創世記1:7-8によれば、天地創造の二日目に「大空」と呼ばれる大気圏が創造されたと記されています。

 

 


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